炎天下は避けるべし!! 「夏洗車の落とし穴」にご注意を

炎天下は避けるべし!! 「夏洗車の落とし穴」にご注意を

 肌を突き刺すような強烈な日差しが続く夏。あまりの暑さに、せっかくの休日も外出する気にならず、水浴びがてらに洗車でもして、クルマも気分もスッキリ!! といきたいところですが、真夏の洗車には「落とし穴」があり、気を付けなければ、酷い場合にはボディに凹凸ができてしまうことも。真夏の洗車で注意してほしいこととともに、真夏の洗車で活用してほしい、お薦め洗車グッズをご紹介します。

文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_REDPIXEL
写真:Adobe Stock、写真AC

炎天下での洗車は、クルマにも人にもダメージ大

 真夏の洗車は、人にとっても厳しいものですが、実はクルマにとっても厳しいもの。真夏の洗車で注意したいことのひとつが「イオンデポジット」です。イオンデポジットとは、水道水に含まれるカリウムやカルキ、ミネラル成分が、タオルで拭き取る前にボディ表面で蒸発し、ウロコ状の模様として残ってしまうこと。真夏の炎天下では、ボディがアツアツとなっていることから、拭き取る前に水分が蒸発してしまい、イオンデポジットが起きやすいのです。

 このイオンデポジットは、ボディ表面に成分が残ったシミなので、濡れタオルなどで拭き取れば取り除けますが、真夏の強い日差しのなかの洗車でもっとも気を付けてほしいのが「ウォータースポット」。ウォータースポットとは、ボディ表面に付いた水滴がレンズの役割となって日光を集めてしまい、ボディの塗装面を焼き、クレーターのような凹凸となってしまうこと。

 ウォータースポットは塗装面へダメージを与えているため、塗装面を研磨しないと取り除くことは難しいシミです。特に、黒や青のような濃いボディカラーであるほど、熱を集めやすく、水分の蒸発が早くなるため、シミが残りやすい傾向があります。

イオンデポジットは、濡れタオルなどで拭き取れば取り除けるが、ウォータースポットは塗装面へダメージを与えているため、塗装面を研磨しないと取り除くことは難しい(PHOTO:写真AC_四季空)
イオンデポジットは、濡れタオルなどで拭き取れば取り除けるが、ウォータースポットは塗装面へダメージを与えているため、塗装面を研磨しないと取り除くことは難しい(PHOTO:写真AC_四季空)

真夏の洗車では「時短」が重要 水圧の強い散水ノズルと、片付けがラクになる伸縮ホースはお薦め

 人のためにもクルマのためにも、真夏の洗車で心がけたいのは「時短」です。洗車の効率を考えれば、コイン洗車場へ行ったほうが、圧倒的に早く、そして楽に終わりますが、自宅洗車でもグッズがあれば、短い時間でも丁寧な洗車をすることができます。まずお薦めしたいのが、強い水流を得られる散水ノズルと伸縮するホースです。水流が強いほど、予洗いでボディ表面やホイール奥の汚れを一気に流し飛ばすことができますし、シャンプーの泡流しも早くなります。

 高圧洗浄機があればベストですが、ホースの先に取り付ける散水ノズルでも十分。洗車場の水流の強さには敵いませんが、十分に強い水流が再現できる上に、手元でオン・オフができるため時短にもなります。園芸用のお手頃な1000円程度の散水ノズルでもOKですが、ショップ99から発売されている「Gジェッター」だと、水形と水流の両方を無段階で調節して組み合わせることができるため、各洗車工程や部位によって、ちょうどよい水流をつくりだすことができます。落としても壊れにくいタフな構造も、洗車する際にはうれしいもの。

 またホースも、通水すると伸びる伸縮タイプのホースだと、水を抜くと縮みますし、通常のホースくらべて軽量なので、洗車後の片付けが圧倒的に楽になります。

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