スリップサインを無視しちゃダメ!! 「タイヤ」
タイヤは走行すればその都度摩耗していく。摩耗の具合はタイヤのショルダー部にある△マークの延長線上にあるスリップサインでチェック。
スリップサインとは、タイヤの残り溝が1.6mmになったことを示す目安で、タイヤが摩耗して溝が浅くなってくるとこのスリップサインが出るようになるので要交換となる。スリップサインは車検時にもチェックされ、1カ所でも出ていると車検は不合格となる。
また、スリップサインが出ておらず溝が十分に残っていても、製造後10年を経過したものはゴム自体が硬化していることが多いので要交換。そのまま雨の中を走ると突然スリップするなどしてヒヤッとする場合も……。
製造年はタイヤサイドにあるアルファベット+4桁の数字を見るとわかる。例えば4桁の数字が2713となっていたら、2013年の27週目に製造されたことを表している。
予兆なく突然アウト!! なんてことも…「バッテリー」
バッテリーの消耗具合は目で見てもよくわからない。なのに、現代のバッテリーは使用限界ギリギリまで使え、突然寿命を迎えることが多いのでかなり厄介だ。
バッテリーあがりでJAFのロードサービスを呼んだ人も多いだろう。「なんかエンジンが一発でかからない」、「ライトが暗い気がする」、アイドリングストップ機能搭載車であれば「アイドリングストップしなくなった」などはバッテリーが弱りつつあるサインだ。
交換の目安は2〜3年といわれているが、「クルマにあまり乗らない」、「乗っても短距離」な人のクルマではもっと早く寿命を迎える場合もある。
もし検電テスターを持っているなら、プラス端子とマイナス端子間の電圧をチェック。12.5Vを下回っていたら要交換だ。
ローターにダメージを与えると多額の出費に! 「ブレーキパッド」
ブレーキパッドはブレーキをかけるたびに摩耗する。
しかし、ゴーストップの多い街中メインでの走行なのか、一定速度でほとんどアクセルしか操作しない高速道路の走行が多いのか、重量の軽いクルマか重いクルマか、ドライバーのクセなどによっても変わってくるが、目安として4万km前後、もしくはパッド残量が3mmとなったときは要交換。
ブレーキパッドには「パッドウェアインジケーター」というパーツが付いていて、摩耗が進むと「キーキー」や「ゴーゴー」といった音を出して知らせてくれる。走行が4万kmに達していなくても、この音が出始めたら即交換だ。
ちなみに、パッドウェアインジケーターからの音は、そのまま無視しているとそのうち消える。このまま走行を続けていると、パッドがなくなって、パッド背面にある「バックプレート」が削れ始め、ローターの偏摩耗を大幅に進行させて多額の出費となるので要注意!
ケチるとアブない!! イライラのモトにも…「ワイパーゴム」
ワイパーゴムが摩耗してくるとワイパーを動かしたときにビビリ音が出たり、線状の拭き残し跡ができたりする。
そのまま使っても大ごとにならないことも多いが、拭き取り能力は明らかに低下しているはず。寿命は2年程度といわれ、高額出費にはならないので車検ごとに交換してもいいだろう。
DIYで交換することも十分可能だが、ワイパーゴムの長さ、断面形状、ゴム幅などがクルマによって異なるので、アフターパーツを選ぶ際は適合表をよく確認して選ぶこと(筆者は間違えて購入し、お金をムダにしました……)。
取り付け法はパッケージ裏などにイラストで描かれていることも多く、メカに詳しくない人でもけっこう簡単に行えるはず。
今回は愛車に2〜3年、2〜3万km乗った場合の代表的な消耗品のみを紹介した。いずれもDIY初級者であっても作業可能な部類のものなので、ぜひチャレンジしてほしい。
ちなみに、上記のなかではブレーキパッド交換が一番の難関だろうが、この作業を自動車整備士資格のないクルマの使用者が行っても違法ではない。
ただし、間違った作業は他車を巻き込んだ事故につながりかねないので、適切な工具がなく作業にも自信がないならプロショップへ! は当たり前ですよね。
【画像ギャラリー】大ごとになる前に交換を!! ケチっちゃダメな消耗品(10枚)画像ギャラリー
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