なんで出ない? もうすぐ出る?? スライドドアのBEVがない理由

サクラ/eKクロスEVが流れを変えた

 ただ、「BEVは大容量バッテリーを搭載しなければならない」という風潮は、2022年5月に登場した、日産「サクラ」/三菱「eKクロスEVによって、多少流れが変わってきている。サクラ/eKクロスEVのバッテリーは縦長の形状となっており、スライド機構を想定した形状にもみえる。間違いなく、日産/三菱はこのEV専用プラットフォームで、スライドドア付の軽BEVを登場させてくるだろう。

 また、ホンダも、2024年には「N-VAN」のバッテリーEVを、2025年にはN-ONEベースのバッテリーEVを、それぞれリリースする旨を発表している。N-ONEは(現状は)ヒンジドアだが、N-VANは(商用モデルだが)スライドドア車となるはずであり、この流れで、軽スライドドア車のバカ売れモデル「N-BOX」についても、BEVモデルが数年以内に登場するはず。このように今後は比較的近距離の移動で使われる軽のBEVで、スライドドアは積極的に採用されてくるはずだ。

日産サクラ/三菱eKクロスEVの20kWhバッテリー。容量を絞ったことで、縦長の形状にすることができた
日産サクラ/三菱eKクロスEVの20kWhバッテリー。容量を絞ったことで、縦長の形状にすることができた

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 リーフでは、バッテリー容量を増やし続けた日産だが、サクラ/eKクロスEVでは、思い切ってバッテリー容量を抑えてきた。これには三菱のミニキャブMiEVでの実績も影響しただろう。次はスライドドアのBEVをいち早く実現させてくれることを期待したい。

【画像ギャラリー】BEVでスライドドアをいち早く実現させた、三菱「ミニキャブMiEV」と日産e-NV200(15枚)画像ギャラリー

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