■2025年。空飛ぶクルマは大空を舞えるのか!?
大阪府は2025年の大阪万博に合わせ、空飛ぶクルマの商用運航を目指しており、ANAはアメリカ・ジョビーの固定翼機の運航を担当する。JALはドイツ・ボロコプターのマルチコプターを、丸紅はイギリス・バーティカルの固定翼機を運航する。そして日本のスカイドライブはマルチコプター「SD-05」を運航する。
これらの機体は、本当に2025年に運航できるだろうか。このうちジョビーは世界で最も開発が進む一社で、約1万6000km以上の飛行試験をこなしている。おそらく無事に運航するだろう。日本のスカイドライブも有人飛行に成功し、型式認定取得を目指している。
そしてその先、空飛ぶクルマは自動運転へと進化する可能性がある。空には人がいないので難易度は低いと言われるが、まずは有人で実績を積んで社会に認められる必要がある。
■空飛ぶクルマ、海外の開発事情はどうなっている?
空飛ぶクルマの開発は、海外が先行している状況だ。アメリカのジョビーとアーチャー、ドイツのボロコプター、リリウムが型式申請を進めるほか、ビジネス面でも、ブラジルのイブは2600機、イギリスのバーティカルは1400機を超える受注を獲得。
また面白い取り組みが、中国のEVベンチャー小鵬が手掛けるHTエアロ。クルマのボディに羽が付いた形状で、水陸ならぬ“空陸”両用車のようなマルチコプター。アメリカのウィスクは「自動運転」前提として開発を進めている。
【番外コラム】認証制度確立など……空飛ぶクルマの壁になっていることは何か?
法の整備はもちろんだが、飛行機である以上、安全に運航し、あらゆる事象に対応し、最悪の事態となっても無事に着陸できることが何よりも重要。それを保証するための認証制度の確立が急がれる。
航空機の認証で中心的な役割を果たすFAA(米連邦航空局)は制度の確立を進めているが、昨年になって固定翼機の枠組みが変更され、混乱が生じている状況だ。
【画像ギャラリー】各国がしのぎを削って鋭意開発中……未来の地球の空を行き交う日本と世界の「空飛ぶクルマ」たち!!(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方タダの有人ドローンやんけ、こんなん車ちゃうわw