会心の一撃!? フルモデルチェンジして大成功!! 華麗なる復活を遂げたクルマ4選

トヨタのプリウスは“ダサい”から“スタイリッシュ”になって大ヒット!

勝者は失敗を糧にする!! ゾンビ復活!? を遂げたクルマたち
5代目の現行プリウスはさらなる低燃費を実現したことはもとより、スタイリッシュなデザインとスポーティな走りも特筆点だ

 2023年1月にシリーズパラレルハイブリッド車が、同年3月にプラグインハイブリッド車が登場したプリウス。

 一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が発表する乗用車ブランド通称名別順位の2023年1月~6月における販売台数は4万8835台で6位にランキングしており、好調な滑り出しをみせている。

 通算5代目となる新型プリウスはHybrid Rebornをコンセプトにその強みである高い環境性能はもとより、独自のアイコンであるモノフォルムシルエットを継承。より低重心かつスタイリッシュなプロポーションに生まれ変わった、ひと目惚れするようなデザインがとにかく圧巻!

 また、最新の第5世代ハイブリッドシステムの搭載によってもたらされる鋭すぎる加速感やアクセル操作に即反応するレスポンスの良さが好評を博す走行性能も名ばかりのスポーツカーは軽く一蹴してしまうほどだ。

 そんなプリウスはフルモデルチェンジを重ねるごとにスポーツカー色が濃くなっているが、1997年12月に発売された初代モデルはクルマと人、クルマと社会、クルマと地球との調和を目指した“ハーモニアスビークル”と銘打ったイノベーティブなセダンであった。

 そのデザインはショートオーバーハング&ビッグキャビンを採用した未来感溢れる3ボックスシルエットとはいえ、カッコ良いか悪いかと問われれば大半の人が「悪い」と答えるであろう見た目の影響もあってか、約6年間で販売台数は12万台と低迷。

 しかし、2003年に発売した2代目は約119万台、2009年に発売した3代目に至っては約227万台の販売台数を記録するなど、ハイブリッドカーのパイオニアたる人気を獲得して現在に至る。

いまやスズキのドル箱車となったスペーシアも初代は“パッとせず”だった

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2022年8月に発売されたスペーシア ベース。“新しい使い方を実現する軽商用バン”をコンセプトに商用車の積載性や広い荷室空間、使い勝手の良さと乗用車のデザインや快適性、運転のしやすさを高いレベルで融合

 2013年2月に生産終了となったパレットの後継車として登場したスペーシア。その初代モデルは大きなインパクトを残すこともなく、印象が薄いという人もきっと多いことだろう。

 2013年2月にデビューした初代は手頃なファミリーカーとして女性ドライバーを中心に拡大している軽ハイトワゴン市場に向けて、“広くて便利、軽くて低燃費の軽ハイトワゴン”をコンセプトに開発。

 クラストップの室内長を誇る開放的な室内空間は家族のなかでも運転する機会が多い女性の視点を取り入れた使いやすさと運転のしやすさを考えた、乗る人にやさしい機能や装備が満載された。

 また、燃費や走行性能に寄与する軽量化にも積極的に取り組みつつ、スズキの環境技術であるスズキグリーン テクノロジーの採用で29.0km/Lというクラストップの低燃費と軽快な走りも両立した。

 そう聞くと売れてもよさそうだが、当時の競合モデルに比べるとやや押しが弱い“親しみやすいエクステリアデザイン”が少々ネックに……。

 精悍で力強い印象の外装デザインを採用したスペーシア カスタムをはじめとする派生モデルも存在したが、当時の競合モデルを脅かすような起爆剤にはならなかった。

 しかし、現在販売されている2017年に登場した2代目はベースモデルは絶好調! ベースモデルに加えてカスタム、ギア、マイスタイル、ベースなどラインナップは多岐に渡り、スズキのドル箱的な存在となっている。

 その人気は販売台数にも表れており、2022年5月には絶対王者であるホンダのN-BOXを39台上回る8670台を販売して軽自動車販売台数ナンバーワンの座を獲得。2021年4月には国内累計販売台数100万台も達成している。

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