昼飲み、センベロなどの店が集まり、呑兵衛天国だった京成立石。しかし駅周辺の再開発により名物店などが閉店、移転を余儀なくされた。そこで今回は、京成線沿線の青砥の安くて旨くて人情も濃い、通いたくなるいい店をBCの姉妹メディア『おとなの週末』が集めてみました! 京成本線をはじめ、快速や特急が止まるターミナル駅「青砥」。大衆酒場あり、魚の旨い店あり、ピザありとジャンルの幅広さは沿線随一!? そして、どこもアットホームで居心地よし。通いたくなる名店揃いです!
撮影/西崎進也(小江戸、忠治、プテカ)、石井明和(一笑一杯、梅ぞの鮨)、取材/池田一郎
■もつ焼きもボールも何より活気がうれしい下町酒場『もつ焼き 小江戸』
口開けとともに待ち構えていたかの如くお客さんが入ってくると、店は一気に活気づく。店名にもつ焼きと冠するけれどもつ焼き屋然とし過ぎることなく、女性も子どももOK。店主の大島さん曰く「地元の人のための社交場」。なんて言うか“元気が出る酒場”だ。
大島さんは、昨年惜しまれつつ店を閉じた立石の名店『江戸っ子』で修業をされていて、まずはもつ焼きが旨い!パツパツテカテカでひと切れが大きく、頬張れば口の中に肉感溢れる感じ。
鮮度抜群の「小江戸刺し(タン・ハツ・レバー)」を口に放り込み、「小江戸ハイボール」でゴクゴクやるのもいい。でもお楽しみはまだまだ。自家製ぬか漬けや季節の小鉢、ピカピカの刺身にも気合が入る。楽し過ぎる。
[住所]東京都葛飾区青戸3-39-3 優和ビル2階
[電話]03-3690-0898
[営業時間]15時~21時(20時LO)、土・日12時〜19時(18時LO)
[休日]月・火
[交通]京成本線青砥駅東口2から徒歩1分
■居心地よし 黒板に並ぶ刺身はどれも旨過ぎ!『忠治(ちゅうじ)』
暖簾をくぐってガラリと入れば、昔ながらの酒場らしい落ち着いた佇まい。「店は昨年暮れで42年。葛飾区には70年いるよ」というご主人・井上さんの語り口調にもどこかほっとする。
で、ここに来たらまず何を食べたいって、魚だ。「うちは黒板商売だから」という黒板には本日の刺身が10種類ほどズラリ。石巻の底引き網漁からの直送。そして千住の河岸でご主人が目利きした旬の魚は、いずれもみずみずしく、甘く、脂がのっている。何を選ぶか迷うのも楽しみだ。
名物「しめじ土瓶蒸し」。香りよく、ダシよく、熱燗で割ってもよし。しめじにエビや銀杏、三つ葉やゆり根と、中身も品のいいつまみになる。旨い日本酒もいい塩梅に揃っている。酒が進む。
[住所]東京都葛飾区青戸3-33-16
[電話]03-3690-4681
[営業時間]17時〜23時
[休日]水・木
[交通]京成本線青砥駅東口1から徒歩2分
■ホーム感抜群!明るく元気に昼からイケる『一笑一杯(いっしょういっぱい)』
最初は夜のみ営業だったのが、コロナでのランチ営業を経て11時半からの通し営業に。それだけ「昼も続けてよ」という声が強かったわけで、早い時間から地元の人で賑わっている。そして何やら明るい。「ニコッと一杯やってほしい」という店名通り。元気一杯な女将・恵美さんの人柄もあるな。
1階のカウンター沿いにはどぶ漬けされた炭酸や割材がずらり。自分で引き抜いて申告するシステムも楽しい。
つまみも多彩だ。恵美さんの実家が肉の卸でいい肉がリーズナブル。名物「旨肉大根煮」がほろりと美味で、牛たたきも見逃せない。
毎日丸で取る鮮魚もいいし、おかずをチョイスして食べながら一杯やれる定食飲みもアリだ。顔を出すのが楽しみな店!
[住所]東京都葛飾区青戸2-7-15 1階・2階
[電話]03-6657-7714
[営業時間]11時半〜22時
[休日]日
[交通]京成本線青砥駅東口1から徒歩2分
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