■名称浸透は販売戦略がカギ!? レクサス流の売り方が得策か?
レクサスのラインナップは「S」(セダン)「X」(SUV)「C」(クーペ)を車名に刻み、カテゴリーごとにファミリー化されている。
レクサスのセールスコンサルタントは、各ファミリーを階層別に仕訳けており、来店したユーザーが、どの階層のクルマを希望しているのか、どの階層なら合いそうなのかを考えるのだ。
端的に言ってしまえば、LSを求めてきたユーザーに対して、話を聞きながらESが合いそうだなと思えば、迷わずESを薦めるということ。
とくに、RX・NX・UXのSUV群では、当初の希望車種と最終的な契約車両が異なるケースはよくあることだ。
今後ランドクルーザーシリーズを販売する際には、元来続くトヨタの売り方ではなく、レクサス流の販売方法が合うのではないかと筆者は考える。
営業マンは300を希望するユーザーの話を聞いていて、これは250の方がいいなと感じたら、250を推すべき。
そういうつもりでメーカーは250を300に負けない仕様で生み出していると思うし、70から250へ推しを変えるケースも想定されているだろう。
日本市場において、ランクル250がプラド名を捨て去り、ランドクルーザーファミリーの一員になれるかどうかは、今後の売り方次第だ。
300・250・70のランドクルーザー群を一つの塊として考え、提案しながら販売することができれば、ランドクルーザーファミリーの認知度は高まり、ランクル250の名も広がる。
ユーザーは現時点でランクル250という名称に心から納得しているとは思えない。プラドという強大なイメージを消し、ランクル250という存在を世に知らしめるには、今後の販売戦略がカギを握ることになるだろう。
約1年後、トヨタディーラーで「プラド」ではなく、「250」という名前が飛び交っていれば、メーカーの方針にユーザーも納得したと言えるはずだ。
今後、販売方法を含めランクル250をどのように浸透させていくのか。販売のトヨタの腕の見せ所はここからだ。
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