猛暑が続く夏は、出かける際もサンダル&短パンで過ごしたいもの。ただ、クルマを運転する際は、しっかりと靴に履き替えて…いますよね!??
サンダルなどでの運転は危険だといわれていることを知っていても、サンダル履きで運転席から降りてくるドライバーは多く(運転席で履き替えて降りてきているのかもしれないが)、ペダルの踏み間違えなどの誤操作が問題視されているなか、運転時の履物によっても確実な操作ができなくなる可能性が指摘されています。なぜサンダル履きでの運転は危ないのか、JAFの検証結果をご紹介しながらいま一度振り返りましょう。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_Christian
写真:Adobe Stock、写真AC
ドライバーの履物が原因とされる交通死亡事故は、実際に発生している
2011年9月、宮城県仙台市で、業務中に乗用車を運転していた女性が、クルマを路肩へ停めようとした際、誤ってアクセルペダルを踏み込んでクルマが暴走。周囲を歩行していた小学生3人を跳ね、内1人がクルマの下敷きとなり死亡しました。ハイヒールを履いていたことが、ペダル誤操作の原因となったとされています。
冒頭でも触れたように、サンダル履きで運転していたと思われるドライバーはいまも多く、以前から、運転時の履物によるペダル誤操作の可能性は指摘され続けているものの、その危険性が十分に認知されていないのが現状です。
脱げやすいサンダルは急ぐとブレーキが遅れ、厚底は踏力調整が難しくなるために踏みすぎる可能性が
運転に適さない履物としては、サンダルの他、厚底の靴やハイヒールなどが挙げられますが、これらを履いて運転するとどのようなことが起こるのか、JAFは2021年にユーザーテストを実施。20代男性、30代女性、40代男性、40代女性の4名をモニターとして、サンダルや厚底の靴、ハイヒールなどで運転した際の操作のしにくさを検証しました。
その結果、サンダルは、脱げやすいことでペダルの移動や操作をする際にもたついてしまい、思ったタイミングで踏み込むことができなかったり、ペダルに引っかかってしまったりするなど、ブレーキ操作に大きく影響があることが判明。厚底靴の場合は、底が厚いことで力加減の調整が難しくなり、思ったよりもペダルを踏み込んでしまう場面があったそう。足裏でペダルを踏んでいる感覚も薄れてしまうなど、こちらもペダル操作に大きな支障があることがわかりました。
ハイヒールの場合は、つま先だけの操作になりやすいために、しっかりと踏み込むことができず、微調整が難しくなったそう。また、アクセルとブレーキを踏みかえる際の支柱となる踵が不安定になりやすく、ストッキングを履いていることが多いことから、滑って脱げやすい、というリスクもあることがわかりました。4名のモニター全員が、スニーカーを履いての運転では安定した運転ができていたそうで、これらは運転スキルの問題ではないようです。
コメント
コメントの使い方履物は、すべて運転に適さないと思いますがね。裸足が一番安全じゃないのかな。履物は必ずブレーキペダルに引っかかるんだ。それとアクセル踏み具合の感覚が伝わって来ない