■コスワースが関与した欧州車
コスワースがエンジン開発に関与した究極と言える存在が、ハイパーカーとなるアストンマーティンヴァルキリーである。
ヴァルキリーに搭載されるコスワースと共同開発された6.5L、V12エンジンのスペックは1万500回転で1014ps!
搭載方法はF1をはじめとしたフォーミュラのようにエンジンが車体の一部となるストレスマウントとなるなど、「NA時代のF1エンジンをF1のように搭載した市販車」という表現がピッタリで、究極の大人のおもちゃと言えるのではないだろうか。
グループAレースでも活躍したベンツ190Eの16V系とシエラRSコスワース、インプレッサやランエボとWRCを戦ったエスコートRSコスワースは、市販車の性能がモータースポーツ参戦車に直結していただけにいろいろな意味でユーザーの親しみや関心も強く、コスワースのプロモーションにも大きく貢献。
アウディは1990年代後半からコスワースの一部門であるコスワーステクノロジーのオーナーだった時期もあるだけに、RSのエンジンチューニングをコスワースが手掛けたのはごく自然な流れだ。
ジャガーXJR-Sは車体をTWR、エンジンをコスワースが手掛けたイギリスレース界のコラボカーだった。
【画像ギャラリー】伝説のエンジンビルダーがF1に再参戦!? モータースポーツ界を席巻したコスワースの足跡(41枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方日本の誇るスポーツカー、R35GT-Rも初期のエンジン開発はコスワースにお願いしていたようですね。当時の日産では割ける人員がいなかったとか。「技術の日産」を象徴するエピソードですねw