スライドドアの国産ショーファーカーはおそらく初!! これまでセンチュリーやマイバッハなど錚々たる顔ぶれの市場であるが、ここにレクサスLMが投入されれば大きく変わるハズ。もしやLMが天下を取る可能性も。ともあれ世の金持ちは一体どれを選べばいいんだ!?
※本稿は2023年7月のものです
文/小鮒康一、写真/TOYOTA、日産、BMW、メルセデス・ベンツ ほか
初出:『ベストカー』2023年8月26日号
■ボクらブルジョアの選択肢いろいろ!! 世界の「ショーファーカー」
2023年4月に待望の新型が発表となったレクサスのフラッグシップミニバン「LM」。今回は日本を含む幅広い地域で販売されることがアナウンスされている。
それまでVIP御用達の車種と言えばセダンであった。これまでとは異なり欧州地域でも、その広い室内空間と日本が誇るおもてなしの精神が受け入れられ、VIP車両の勢力図が大きく塗り替えられる可能性も大いにあると言えるだろう。
しかし、LMだらけになっては面白くないと思うのも個性を大切にする我々(!?)富裕層ならではだろう。そこで対抗馬として提案したいのが、メルセデスベンツの高級車部門であるマイバッハのモデルたちだ。
わかりやすく言えば、トヨタにおけるレクサスと同様のポジションに位置するマイバッハにはSクラスがフラッグシップとして君臨しており、その価格は3000万円を超える正真正銘の高級車だ。
同じドイツ車ならBMWのi7という選択肢も。こちらはリアに巨大モニターを設置。サブスクで映画を楽しむことだってできてしまうのだ。
■高級車といえど所詮は「吊るし」!? 本物の富裕層は何に乗る?
しかしクルマにさほど興味のない人種からしてみれば、「大きなベンツのセダン」の範疇を出ない可能性もあり、それならば押し出しの強いSUVであるGLSがLMの対抗馬としては相応しいと言えるかもしれない。
ただ、いずれにしてもマイバッハのモデルはベースとなった車種がある故にインパクトという面では劣ってしまうという側面も。
そこで提案したいのが、日本の真の高級車であるセンチュリーだ。新型となってV12エンジンでなくなってしまったのは残念だが、どこからどう見てもセンチュリーであるスタイルは踏襲しつつモダナイズがなされており、日本のVIPに相応しい風格を兼ね備えていることは間違いない。
ただ本物の富裕層は自分だけのワンオフモデルを作るケースもあり、カタログモデルから選んでいるようではまだまだなのかもしれない。
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