非GT-Rながら、25GTターボは280馬力までアップ
強靭なボディがあれば、強力なエンジンを受け止めることができる。R34には、ベースグレードの2.0Lエンジン車である「GT」、標準グレードの2.5Lエンジン車である「25GT-V」、上級の2.5Lターボ車である「25GTターボ」、その4WD版の「25GT FOUR」という4つのグレードが用意されていたが、なかでも上級である25GTターボは、最高出力280ps、最大トルク37kgm(5MTの場合、4ATは34kgm)のRB25DET型直列6気筒DOHCターボを搭載し、サスペンションは4輪マルチリンクで、電動スーパーHICASも装備。
俊敏なハンドリングは評価が非常に高く、4WDのGT-Rよりも、25GTターボのほうが軽快で俊敏なハンドリングだといわれることもあったほど、評価されたモデルだった。25GTターボには4ドアセダン版もあったが、売れたのは2ドアクーペ版のほうで、中古車の在庫状況も2ドアクーペ版が圧倒的に多い状況だ。
すでに日米のバイヤーは、25GTターボに関心が向かっている
さて、このER34スカイライン25GTターボ、中古車市場はどうなっているかというと、某中古車サイトでは掲載台数41台、相場は365万円~700万円となっていた(950万円のフルカスタムの個体は除いた)。ここまで高額車となってしまった理由は、アメリカの「25年ルール」をクリアしたことだ。
25 年ルールとは、「アメリカ合衆国の安全基準を満たさないクルマは輸出できない」というルールの例外として、製造から25 年を超えたクルマは規制の対象外にするというもの。2023年は1998年式のクルマが規制をクリアし、アメリカへ自由に輸入することが可能となった。中古車買い取り専門店の担当者によると、JDM(Japan Domestic Market、直訳すると日本国内市場だが、アメリカ人が古い日本車を所有・カスタムをする文化のことをさす)といえばスカイラインGT-Rだが、スカイラインGT-Rは高額になりすぎてしまったため、既に日米のバイヤーの間では、安いスカイライン25GTターボに関心が向かっているという。後輪駆動かつマニュアルミッションといったマニアックな部分も好まれるそうで、今後、根こそぎ持っていかれる可能性もある。
R34型スカイライン25GTターボに憧れがあるのであれば(すでに手遅れかもしれないが)いましかない。R34スカイラインGT-Rの二の舞にならないよう、いますぐ動いたほうがいいだろう。
【画像ギャラリー】R34はGT-Rだけじゃない!! 日産「R34型スカイライン25GTターボ」(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方何コメント消してんの?本当の事なのにさ
「スカイライン」は現行でも発売されている。問題は希少価値とは言え、旧車が現行車より価値が高いと判断されることを現行車の開発者はどう思っているのだろう? 衝突安全のせいでデザインは制約されボディは肥大化の一途。燃費とブレーキサポートのせいでMTは減少。まあ、世界的に言えることですが、つまらない車が増えたと感じる人が多くなったのですかねぇ。
古いクルマの値段が高騰しているのはスカイラインに限った話じゃない。AE86とか、FC・FDとか、スープラ、シルビアなんかもそう。
そら性能的には最新のほうがいいに決まってるし、デザインだって最新のほうがカッコ良かったりもする。でも昔のクルマには最新のクルマには無い、一言では言い表わせない“味”みたいなものがあるんだよなぁ。
多分そう思い始めた人達のニーズが増えて、希少価値が高まっているんだと思う。
今は昔ほど車に対する熱が無いんだろうよ。
様々な規制や走りに不要な物まで装着を義務化されたりとかで価格が高くなったり、長く保持してると税金が割増になったりとか訳のわからんアホなルールで金をむしり取られ、ガソリンスタンドは相変わらず高いし、保険も高いし。
ATの普及率が高すぎてMTで乗りたいクルマが無く車種が限定されるし。
つまらん時代になったもんだ。