■エンジンを高回転まで回すとどうなる?
エンジンを高回転まで回すデメリットは「回さない場合」の逆。エンジン音はうるさくなって燃費は悪化。エンジン内部のパーツは摩耗していく。
「じゃ、回さないほうがいいじゃないか」と思うが、空気の流入速度が速くなり、燃料と空気の燃焼状態が良好となってカーボンは溜まりにくくなる。また、ある程度の量のカーボンなら焼き切ることもできるようになる。
とはいえ、少しだけ高回転でエンジンを回したからといって堆積したカーボンがすべて焼き切れるわけではないし、瞬間的にアクセルをグッと踏んでも負荷が増えて燃料は多めに噴射。未燃焼成分のカーボンが増える一因となる。
また、MT車ならいざ知らず、現在のAT車では高回転まで回すと速度も尋常ではない速度になってしまう。
そこでお薦めするのが高速道路での走行だ。
■高速道路での走行がお薦めなワケ
カーボンの堆積を考えると、低回転で稼働させるだけが良いわけではない。
そう考えると、高速道路の走行がいい。それも、燃料を無駄に噴射するアクセルをガバガバ開けるような高負荷運転ではなく、あまり負荷をかけない高速巡行がお薦め。
負荷をあまりかけないので余分な燃料を使わず、結果的に未燃焼成分のカーボンも溜まりにくい。しかも、ある程度の燃焼温度を維持するので、多くはないがカーボンの除去にもつながるからだ。
■堆積したカーボンを除去する他の方法は?
ハイオクガソリンには、洗浄効果のある成分が含まれていることもあり、「レギュラーガソリン車にハイオクガソリンを入れるとカーボンを除去してエンジン内部をキレイにしてくれる」という人もいる。
ハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べて洗浄効果が高いことは事実だが、堆積したカーボンをできるだけ除去したいのであれば、お金はかかるがエンジンのオーバーホールを行うか、コストパフォーマンスを考えて市販の燃料添加剤を使うほうが効果的だ。
■愛車の軽自動車で高速巡行した後はエンジンが軽く回る!
「軽自動車で高速巡行するとエンジンが壊れる」という人もいる。
筆者は20年以上前の軽トラック(MT)を持っており、1人での移動なら大きさや燃料の無駄の少ないこのクルマを使い、大きくて重い荷物を積んで移動しないといけないときにもたびたび活躍している。
東京〜熊本間や東京〜広島間を何度か往復したこともあるが、そのときの愛車のエンジン回転数は5000~6000回転ほど。
普通車であれば“高回転域”と呼ばれる回転数である。けっこうな上り坂になると愛車はシフトダウンを余儀なくされ、回転数は6000回転以上に……。
長距離でなくとも、私はこの愛車とともに月に1〜2度は100km程度の高速道路走行を行っているが、高速道路を降りた後のエンジンはヒュンヒュン回って絶好調(プラシーボ効果かもしれないが)。
ちなみにエンジン関係では、エンジンオイルを5000kmごとにメーカー指定のものに交換し、年に1度はエアクリーナー交換、2年ごとにプラグを交換している程度。
気をつけていることは、エンジンが温まっていないうちは高回転まで回さないようにしていることくらい。
つまり、軽自動車であっても、エンジンは定期的に面倒さえみてあげれば「高速道路で壊れる」ようなヤワなものではないし、ある程度の高速道路での走行は愛車の健康状態を維持するのに欠かせないと思っているのだ。
ただし、車体が軽いので風にあおられて少し動揺したり、高回転でエンジンを回し続けることで燃費が悪化するなどのデメリットはある。
でも、街乗りばかりの運動不足な愛車をお持ちの方には、月に1度程度の高速道路での走行をぜひお薦めしたい。
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コメント
コメントの使い方回すことではなく全開時間を取らないとインジェクターが詰まるから
アクセル全開にすることが必要
「高回転で回さないと回りにくくなる」とあるけど、本当に回りにくくなることを示すデータってあるのかな?
カーボンの蓄積は目に見えるから直感的にそう、というのはあるかもしれないけど…
日本には洗浄効果のあるガソリンは無くなりました。
シェルのV ーPOWERだけだったから。
石油元請は洗浄効果がないことを認めて、汚れがつきにくいとあらためていますので、記事は間違えです。
なに?添加剤買えってこと?笑
毎回ではないですが、高速を走る時は、ギヤを落として4,000rpmほどをを保つようにしてます。