アイドリングストップは「オフ」のほうがお得か? トヨタは「今後も採用しない方針」

ハイブリッド車は従来型の補機バッテリーが使えるため、アイドリングストップ車用のバッテリーはいずれ必要なくなる

 ハイブリッド車(この場合はストロングハイブリッド)は、基本的には駆動用バッテリーで駆動用モーターを回してスタートするため、ガソリン車のように発進のたびにエンジンを再始動することはなく、エンジンの動力や発電が必要となったときにエンジンを再始動させるので補機バッテリーにかかる負荷は格段に少ない。そのため、アイドリングストップをしても従来の補機バッテリーで十分であり、どのメーカーのハイブリッド車も、概ね従来の補機バッテリーを搭載しているようだ。

 日産は、ノート/ノートオーラ、キックス、エクストレイルなどの主力車種をe-POWER専用車とする戦略をとっている。トヨタやホンダも、ガソリン車を残してはいるが、販売の大半はハイブリッド車だ。コスト命だった軽自動車も今後は電動化が一気に進むはずで、本稿でとりあげた純ガソリン車向けのアイドリングストップ機構はいずれ役目を終えていくため、各自動車メーカーとしてもそれほど注力していない、というのが現状なのだろう。

ハイブリッド車は、ガソリン車のように発進のたびにエンジンを再始動することはなく、従来型の補機バッテリーが使える。アイドリングストップ車用のバッテリーはいずれ必要なくなる(PHOTO:Adobe Stock_siro46)
ハイブリッド車は、ガソリン車のように発進のたびにエンジンを再始動することはなく、従来型の補機バッテリーが使える。アイドリングストップ車用のバッテリーはいずれ必要なくなる(PHOTO:Adobe Stock_siro46)

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