■アルヴェルよりもヴォクシーをおススメしたい理由
やはり肝になっているのは両車のボディサイズ。アルファードは全長4995×全幅1850×全高1935mmに対し、ヴォクシーは全長4695×全幅1730×全高1895mmとアルファードのほうがひと回り大きい。当然だが、駐車する際にあまり気を使わなくていいのはヴォクシーのほうだ。
セカンドシートの乗降性についてもユニバーサルステップ(3万3000円のオプション)がヴォクシー、アルファード(運転席側はトヨタ初)ともに用意されているので遜色なし。
このユニバーサルステップは、路面から床までの高さは400mm以下で電動スライドドアを開くとステップがせり出して、路面からステップまでの高さは200mmと低いので、乗り降りしやすいのだ。
またヴォクシーの7人乗りでは、2列目のキャプテンシートにパッケージオプションでオットマンやシートヒーター、大型テーブルやUSBポートなどが装備され、もはやプチアルファード感覚となる贅沢さだ。
インテリアでノア&ヴォクシーを特に褒めたいのは3列目シートの跳ね上げ格納操作だ。ノア&ヴォクシーの先代モデルは重くて複雑でやりにくかった。
これまでは背もたれを倒して左右に折り畳んでから、上にヨイショと持ち上げてフックで壁に固定するという手間が必要だったのだが、片手でレバーを解除するだけで、ほんの数秒で固定できるのだ。
しかも、薄型化された3列目シートは格納後の出っ張りが小さく、運転席からの後方視界を邪魔しないという点でも優れているのだ。
いっぽう、アルヴェルはいまだにベルトでロックする操作が必要なうえに、操作系がやや重い。
3列目まで乗ってしまうと荷物がぜんぜん積めない問題もノア&ヴォクシーは、ラゲッジ開口部が地上高50cm(FF車)という低いフロアと、フロア下にも深さのあるスーパーラゲージボックスを設定したことで解決している。しかしこのスーパーラゲッジボックスはアルファードのほうが容量も大きく深い。
またプチアルヴェルといえるのが、アルヴェル、ノア&ヴォクシーともに用意されているボディ後方サイドに設置されたパワーバックドアのスイッチ。
厳密にはノア&ヴォクシーには、パワーバックドア(S、S-Zに左右パワースライドドアなどとセットになる「快適便利パッケージHigh」としてメーカーオプション、S-Zハイブリッド2WDで14万8500円)
これはパワーバッグドアを開くときにもスイッチで好きな角度で止めることができ、狭い場所でも荷物の出し入れがスムーズ。手動のバックドアでも手で押すことで止める機能がある。
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