■アーバンなオシャレさが爆発! シティRVとして君臨したワケ
この後期型ハイラックスサーフのルックスのよさは当時、スポーツモデルにしか興味のなかった担当にも刺さった。1991年1月にFMCを受けて本格派クロカンの2代目パジェロが本格派モデルとして一世を風靡していたのだが、それとは対照的なイメージが支持を得ていたワケだ。
車体後部のリアハッチが下に開く仕様はまさにトラックそのもの。サーフボードを積む際の利便性を考えてのものだったのだろうが、このあたりは真のサーファーにも陸サーファーにもウケていたところだったのかもしれない。
いずれにしても乗用車感覚が高められた2代目ハイラックスサーフの後期型は大ヒットとなった。もちろん、よりヘビーデューティを好むユーザー向けにはランクル80、ランクルワゴン&初代プラドなどもあったワケで、9代目ダットサントラックベースの初代テラノ(1986年8月登場)対抗モデルとしての位置づけだったのだろう。
■バブル時代にふさわしい雰囲気のRVだった2代目ハイラックスサーフ
2代目ハイラックスサーフの後期型モデルが出た当時、担当は大学2年だったが、基本的にはスポーツモデル一辺倒派だったのでさほど食指は動かなかった。でも、当時大学の同じクラスでS13シルビアに乗っていた友人がいきなりこのハイラックスサーフに乗り替えたのには、少なからず衝撃を受けた。
その友人曰く、「スポーツカーもいいけど、オンナ受けするのはもはやRVだぜ!」とドヤ顔で言い放っていたのが妙に思い出されてしまう(笑)。どうも彼は夜な夜なその愛車サーフでナンパに励んでいたようだが、戦果は大したことなかったらしいが(笑)。
まあ、友人の彼のことはともかくとして2代目ハイラックスサーフの完成度は改めて抜きん出ていたように思う。今や時代はグローバルでSUVカテゴリーが最盛期を迎えているのだが、今流行りのクーペSUVでもなかなか2代目ハイラックスサーフのオシャレさを凌ぐモデルがない気がするのだが……。
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