タイヤの溝に小石が!!  取りたいけどホントにイイの!? 異物の正しい撃退法とは

どんな道具で異物を除去するのか?

「取り除いてOK? NG?」タイヤの溝に鎮座した異物の正しい対処法
マイナスドライバーを使った小石の除去。タイヤにダメージを与えないよう慎重に作業を進めるのが重要。キレイに外せればそのまま走行しても問題はない

 ここからは自分で異物を取り除く場合の道具を紹介する。

●マイナスドライバー

 たいていの家庭にあって、なおかつ汎用性の高いのがマイナスドライバーだ。

 もちろん本来はネジの着脱に使う工具だが、マイナスドライバーの先端を小石の下に挿し込んで、そのままテコのように持ちあげれば小石を外せる。

 しかし、ガッチリ食い込んでいる小石はスムーズに外せないこともある。ここで無理にコジってしまうとタイヤを傷つける可能性もあるため、難しいと思ったら作業をそこで止めて専門家に任せよう。

 また、マイナスドライバーの先端は鋭利になっているので、くれぐれもタイヤを傷つけないよう慎重に作業を進めてほしい。

●専用小石リムーバー

「取り除いてOK? NG?」タイヤの溝に鎮座した異物の正しい対処法
タイヤの小石除去用に作られたタイヤストーンリムーバー。少々めんどうな石でも簡単に外せる。当然ながら、マイナスドライバーに比べて実用性が高い(fandistico@Adobe Stock)

 実はタイヤに食い込んだ小石の除去用に作られたツールがある。それが小石(ストーン)リムーバーだ。

 小石リムーバーにはいくつかの形状があるが、基本的には先端が変形したドライバーといったところ。瓶のコルク抜きに似た形状のものもある。

 この小石リムーバーを使えば、マイナスドライバーでは取れなかった小石も除去できることが多い。

 ただし、小石リムーバーの価格はそれなりにするので、普段めったにやらない小石除去のためだけに購入するものやや躊躇してしまう。

 よく利用する道路に小石が多く、タイヤに挟まりやすいというのであれば持っておいて損はない。

●ラジオペンチ

 先端が細くなったペンチ、いわゆるラジオペンチも小石の除去に使用できる。

 食い込んだ小石をラジオペンチの先端でつかみ、そのまま引き抜いてしまう。あるいはラジオペンチの先端をマイナスドライバーのように使って小石を外すという方法もある。

 マイナスドライバーほどではないが、やはりラジオペンチの先端でタイヤを痛めてしまう可能もあるので、作業には注意が必要だ。

スタッドレスタイヤの小石除去

「取り除いてOK? NG?」タイヤの溝に鎮座した異物の正しい対処法
スタッドレスタイヤに食い込んだ小石。このまま保管するとタイヤが変形してグリップ力が低下する

 最後はスタッドレスタイヤの保管前に行う小石の除去を紹介したい。

 降雪時や氷結路面に効果を発揮するスタッドレスタイヤは、シーズンが終わるとノーマルタイヤに交換して保管することになる。

 その際にはタイヤの溝に挟まった小石を取り除いておくことを推奨する。

 スタッドレスタイヤのトレッドには非常に細かい溝(サイプ)があり、この溝に小さな石が食い込んでいることが多い。

 この石が詰まったまま保管すると、サイプが変形してしまい、次に使用するときに本来の性能を発揮しない。

 少々めんどうな作業ではあるが、マイナスドライバーなどを使って保管前にサイプを取り除いておくとよい。

 走行中にタイヤトラブルが発生するとかなり危険だ。一見なんでもないように思える小石がこうしたトラブルを誘発する可能性も無視できない。

 日頃からタイヤの状態に気を配り、溝に食い込んだ異物を見つけたらすみやかに対処することを心がけたい。

【画像ギャラリー】タイヤの溝に食い込んだ異物はどうしたらいい?(10枚)画像ギャラリー

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