■なぜ丸型ヘッドライトはレトロに感じるのか?
ファニーな印象を与えてくれる丸型ヘッドライトがなぜレトロな雰囲気を醸し出しているのか?
それは古いクルマに装着例が多いからというのは何となくお気付きだとは思うが、ではなぜ旧車に丸型ヘッドライトを採用した車両が多かったのだろうか?
それは当時「規格型ヘッドライト」と呼ばれる決まった形状、大きさのヘッドライトが多くの車両に採用されていたからだ。
この規格型ヘッドライトは1940年にアメリカで販売される新車への装着が義務付けられたことが事の発端。
対米輸出をしていた車両はもちろん、国内専売車であっても車種やメーカーの垣根を超えて装着ができる規格型ヘッドライトは重宝されていたのである。
ちなみにこの規格型ヘッドライトはヘッドライトの形状に自由度が出たあともしばらく使用されており、現在でも現役で走っているクルマも多いユーノスロードスター(丸型)や180SX(角型)などが規格型ヘッドライトを採用していた。
もちろん現在丸型ヘッドライトを採用している多くの車種は規格型ヘッドライトではなく、独自の形状や大きさを持ち、光源もLEDなどで当時のものとは比べようがないほど明るくなるなど、時代に即した進化をしているが、その形状がもたらすレトロ感は変わることはないと言えるだろう。
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