昔のメーカーオプションというと、パワステ、パワーウィンドウ、エアコンが挙げられるだろう。いまや、どんなクルマにも付いている当たり前の装備だが、それでも昔は「これは付けたい!」と思ったもの。では、現代のクルマでは?
文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/トヨタ、日産、三菱、写真AC
■“オプション”には2種類ある!
クルマの「オプション」には、メーカーオプションとディーラーオプションがある。
「メーカーオプション」とは、メーカーが製造ライン上で取り付けるオプションで、組み込みに手間がかかり、場合によってはボディ加工が必要なので、クルマ購入後に「やっぱり付けておくべきだった……」と思っても取り付けることはできない。
「ディーラーオプション」とは、製造ラインから出たクルマがディーラーに届き、そこで組み込むオプションのこと。納車時以外に、しばらく経ってから改めて取り付けてもらうこともできる。
よって、メーカーオプションとして設定されているものは、クルマ注文時には決めておかないといけない。とはいえ、全部取り付けると購入価格がエライことに……。
そこでここからは、筆者お薦めの「これだけは付けておきたい快適装備のメーカーオプション3つ」を紹介する。
■シートヒーター+ステアリングヒーター
メーカーオプションとして、現代の多くのクルマに設定されているが、社外品を“後付け”できないこともない。
よって、日頃からクルマのメンテナンスやDIYが趣味……なんて人だったら、工具だって持っているし、面倒な配線なども苦にならないだろう。でも、多くの人はおそらく「やらない派」もしくは「できない派」である。なので、メーカーオプションの設定があれば、迷わず採用しておきたい。
寒い日、クルマに乗り込んでエアコンの温度を上げても、走り出してしばらくは暖かくならないが、シートヒーターやステアリングヒーターは立ち上がりが早く、すぐにポカポカ!
シートヒーターの多くは腰から背中、モモ裏からお尻までを温めてくれ、これが寒い日にはと〜っても快適なのだ。一度シートヒーター付きのクルマに乗ると、「もう手放せない!」と言うユーザーは非常に多い。
そして、設定があるならステアリングヒーターも。シートヒーターの暖かさに慣れると、やたらとハンドルの冷たさが気になってくるのだ。よって、これらはセットで考えたい。
ただし、これらは「寒冷地仕様」や、トヨタ・ヴォクシー/ノアに設定されている「快適利便パッケージHigh」というオプションなどにセットで組み込まれていることも多いのだが……それでもお薦め!
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