全国の「危険な交差点ランキング」発表!! 1位は東京……兵庫も多数!? 事故原因は右折時の「安全不確認」にアリ!?

■年齢問わず安全不確認が事故原因

四輪車同士の車両相互事故における第1当事者の人的要因〔交通事故統計データ(2009〜2018年)〕
四輪車同士の車両相互事故における第1当事者の人的要因〔交通事故統計データ(2009〜2018年)〕

 交通事故統合(マクロ)データベースおよび交通事故例調査(ミクロ)データベースを有し、交通事故例調査を行う交通事故総合分析センター(イタルダ)のまとめによると、「四輪車同士の車両相互事故における第1当事者の人的要因」で最も多いのは「発見の遅れ」で、発見の遅れ(安全不確認)65.9%+発見の遅れ(前方不注意)12.4%を併せると約8割に上る。

 事故類型別で「右折対直進(いわゆる右直事故)」に絞って見てみると、右直事故の要因は99.9%が人的要因であり、この傾向については、65歳以上(高齢者)と64歳以下でほぼ同様で、年齢層によらないことも判明している。

(※ただし右直事故の件数については、65~75歳以上が若年層と比較して、右折側当事者になる件数が増加する傾向にある)

対向直進車の「発見の遅れ」に起因したとみられる右直事故の具体的な人的要因
対向直進車の「発見の遅れ」に起因したとみられる右直事故の具体的な人的要因

 では、そもそもなぜ右折車による対向直進車の「発見の遅れ」が発生するのか? 

 その具体的な人的要因については上の表にまとめているが、「右折先に気を取られた」、「対向直進車は来ないと思った」、「前車が右折し自車も行けると思った(前車追従)」の3つで全体の約8割(36件/46件)を占めることがわかる。

■右直事故の防止は右折側がカギに!

右直事故の要因の約8割は「発見の遅れ」だ。前走車が行ったからと確認せずに進行すると事故を起こす(beeboys@Adobe Stock)
右直事故の要因の約8割は「発見の遅れ」だ。前走車が行ったからと確認せずに進行すると事故を起こす(beeboys@Adobe Stock)

「右折対直進」の事故は、「右折」するドライバーがカギを握る。対面する直進車に対して無理はせず、安全なタイミングを待つことが重要となる。曲がった先にある歩道の状況を忘れずに確認することもポイントだ。

 右折側のドライバーは、対向直進車線→右折先→対向直進車線と繰り返し確認し、交差点内に急いで進入せず、一旦停止もしくは最徐行することを徹底してもらいたい。

 ちなみに、右折車と直進車が対面した場合、優先すべきは直進車というのが当たり前の原則だ。ところが、たまにそのルールを守らない人もいる。

 そのため、自分が直進側のドライバーであっても相手を過信せず、慎重に交差点に入るように心がけたい。

 またトヨタではヤリスから搭載されているが、直進車を感知して警報を鳴らす、もしくは右直事故防止ブレーキを作動ささせるというシステムを搭載している車両を選ぶことも、対策として期待できる。

「発見の遅れ」は命にかかわる重大なミスなので注意をしてほしい。

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