ランクルとは何が違った? 両車が日本で絶版となった理由
結論から言えば「時代の変化に対応し切れなかった」ということだろうか。
というのも、先代型となる3代目パジェロが登場した1999年の時点で、300万円以上の高額SUVは、1997年に登場したトヨタ ハリアーの影響もあり、高級化が必要になりつつあった。
しかし、3代目パジェロは、初代と2代目の成功が大き過ぎたのか、武骨な部分が強いまま登場。
2006年登場の現行型(4代目モデル)は、やや高級感を増したものの、車自体が3代目モデルの超ビッグマイナーチェンジレベルだったこともあり、最初から古さを感じてしまった。
その間に、高級路線も進めたライバルのランドクルーザープラドは、ブランドイメージを高め、結局パジェロのアドバンテージは価格の安さ、日本では絶版となった3ドアの設定、ディーゼルエンジンの設定で先行したことくらいしか浮かばなくなってしまった。
さらに、パジェロのブランドイメージ向上に大きく貢献したダカールラリーからも2008年を最後に撤退。パジェロのイメージは薄くなり、日本仕様が絶版になったのも残念ながら納得できる。
いっぽう、サファリが日本で絶版になった理由もパジェロに近い。
ランドクルーザーは、1989年登場の80系で高級感ある内外装や通常の雪道程度なら切り替え不要なフルタイム4WDを採用し、高級化やイージードライブ化を進めていた。
それに対し、サファリは1997年登場の3代目モデルでも内外装は無骨、4WDシステムも切り替えが必要なパートタイムのままで、ランドクルーザーが200系にフルモデルチェンジした2007年に絶版に。
両車ともパジェロスポーツと現行パトロールであれば、ランドクルーザープラドとランドクルーザーに勝負できない車ではないだけに、日本導入を望みたいところ。
日本で買える日本車の本格SUVがランドクルーザーしかなく、比較できる車がないのではつまらない!
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