今年2023年もあと1か月あまり。今年も多くの新型車が発表されたが、昨今は、新型車のワールドプレミア(世界初公開)がなされても、発売開始までは数か月の「ずれ」があることが多い。発表からしばらく経ち、すでに見慣れた感のあるクルマが、実はまだ売ってなかった、ということもしばしば。以前は、発表と発売が同時に行われることが多かったクルマの新モデル、なぜ昨今は発表と発売がこんなにもずれるのだろうか。
文:吉川賢一
写真:TOYOTA、SUBARU、NISSAN、HONDA、MITSUBISHI、BMW、VW、STELLANTIS
ランクル250の発売は、場合によっては10か月後にも
2023年に新型が登場したビッグネームのひとつである、トヨタ「ランドクルーザー250」。
コチラは2023年8月2日10時にワールドプレミアがなされたが、日本では、特別仕様車であるFirst Editionを含め、発売予定は2024年前半。
「前半」とされているだけなので、1月なのか6月になるのかはわからないが、場合によっては発売まで10か月も待たされる事態となる。
同じトヨタ車でも、2023年6月21日に正式発表となった新型「アルファード」/「ヴェルファイア」は、発表と同時に発売を開始。
ただ、2022年11月16日に世界初公開となったトヨタ「プリウス」は、2023年1月10日ハイブリッドモデルが、3月15日にプラグインハイブリッドモデルがそれぞれ発売となるなど、パワートレインによっても発売時期に差が生じている。
他にも、三菱の「デリカミニ」は、2023年1月13~15日に開催された東京オートサロンにて初披露&先行受注を開始したものの、正式発表は4月6日、発売は5月25日であった。
またスバルの「レヴォーグレイバック」は、ティザー写真が公開されたのは8月3日、先行予約開始が9月7日だったが、発売開始は11月24日となっている。
本稿を執筆している11月中旬時点でとっくに発売されているのかと思っていたが、まだ発売されていなかった。
このように、クルマによっては発表から発売まで、半年以上かかる場合もある。
ユーザーとしては、購入する前にクルマの様々な情報をじっくり収集して検討できるというメリットはある。
だがその一方で、すぐに販売ディーラーで実車を見ることができないと、発売されるころには忘れてしまっていたり、待たされたことでどうでもよくなってしまったり、ということも考えられる。
「なぜこんなにも発表と発売がずれるのか」と思っている人は多いのではないだろうか。
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