■モリゾウ先生が子どもたちに投げかけたメッセージ
モリゾウさんは自動車産業には550万人の人たちが働いていて、自動車関連の輸出で15兆円を獲得し、15兆円は石油などエネルギーを外国から買っている額と同じくらい大きな金額であることを説明。また急激なBEV化は自動車産業で働く人のうち、約3割が不要になる可能性があることなどを話した。
そして、「ひとつの仕事をまじめにやってきた人たちの想いを未来につなげたいと思っています」とモリゾウさんらしいメッセージを子どもたちに送り、「ありがとうと言われると気持ちがいいでしょう。ありがとうを言い合える毎日の先にきっといい未来があると思います」と座学の授業を締めくくった。
その後、校庭に出て水素エンジンヤリスのデモランを披露。雨上がりとあってドリフトするにはやや難しい路面状態。それでも、ぐるんぐるんと8の字走行を繰り返す。
同乗走行のチャンスをつかんだ女の子は「水素のクルマがこんなに走るのには驚きました。モリゾウさんの運転にもびっくりです」と興奮した様子で話してくれた。
普段ライズに乗るという女性の担任の先生は佐々木選手の隣に乗り、「終始ドキドキしっぱなしでした」とうれしそう。子どもたちだけでなく先生も体験できるところがいい。
「来年はスーパー耐久やラリーチャレンジに出場した翌日、各地でこうした出張授業をやっていけたらいいと思います」とモリゾウさんは語り、高橋プレジデントは「GRはワクワクドキドキのブランド。子どもたちにもワクワクドキドキを伝えていきたいと思います」と応じた。
最後にモリゾウさんは改めて未来について子どもたちに語りかけた。「楽しい未来を作るためには、ひとりでは難しいと思いますが、みんなが得意分野で活躍しながら、協力することで、未来は開けると思います」。
2時間あまりの出張授業を見て、「モリゾウさんはデモランという課外授業がこなせる『校長先生』なんだ」となんだか納得してしまった。
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