中華EVの乗ってわかったbZ4Xの攻めの足りなさとは? ホンダeは楽しいクルマも航続距離がネックに??

■課題が見えた日本EVの今後の飛躍に期待

bZ4Xは発表時に紹介された、ステアバイワイヤを採用した異形ハンドル仕様の登場に期待したい
bZ4Xは発表時に紹介された、ステアバイワイヤを採用した異形ハンドル仕様の登場に期待したい

 日本製EVの凄いところは火災などのトラブルがなく、安心して使える高い信頼性と制御技術が巧みなところだ。

 技術面では世界トップレベルにあり、課題のバッテリーも次世代の開発に余念がない。蓄積した電力が家庭用機器などの電源になる「V2L」を標準装備し、家とつながる「V2H」にも対応している。これも強みのひとつだろう。

 日本はハイブリッド車の燃費がよすぎるためEVシフトが遅れた。デザインに未来感と個性が足りないのも弱点だろう。だが、課題を与えられると強みを発揮するのが日本のエンジニアだ。2030年までに一気に差を詰め、飛躍することを期待したい。

(TEXT/片岡英明)

●bZ4X(Z・FWD)主要諸元
・全長×全幅×全高:4690×1860×1650mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:1920kg
・最高出力:203.9ps
・最大トルク:27.1kgm
・一充電走行距離:559km
・タイヤサイズ・前:235/60R18
・タイヤサイズ・後:235/60R18
・駆動方式:FWD
・価格:600万円

●Honda e(アドバンス)主要諸元
・全長×全幅×全高:3395×1750×1510mm
・ホイールベース:2530mm
・車両重量:1540kg
・最高出力:154ps/3497-10000rpm
・最大トルク:32.1kgm/0-2000rpm
・一充電走行距離:259km
・タイヤサイズ・前:205/45ZR17
・タイヤサイズ・後:225/45ZR17
・駆動方式:RWD
・価格:495万円

●アイオニック5主要諸元
・全長×全幅×全高:4635×1890×1645mm
・ホイールベース:3000mm
・車両重量:1870kg
・最高出力:170ps/3600-7400rpm
・最大トルク:35.7kgm/0-3200rpm
・一充電走行距離:498km
・タイヤサイズ・前:235/55R19
・タイヤサイズ・後:235/55R19
・駆動方式:RWD
・価格:479万円

●ATTO3主要諸元
・全長×全幅×全高:4455×1875×1615mm
・ホイールベース:2720mm
・車両重量:1750kg
・最高出力:204ps/5000-8000rpm
・最大トルク:31.6kgm/0-4433rpm
・一充電走行距離:470km
・タイヤサイズ・前:235/50R18
・タイヤサイズ・後:235/50R18
・駆動方式:FWD
・価格:440万円

【画像ギャラリー】日本のEVは中韓勢に負けているのか!? トヨタ bZ4X&ホンダ eに試乗しアイオニック5&ATTO3と比較(41枚)画像ギャラリー

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