セダン版NSXと一部で呼ばれていたほど、走行性能バツグンだった最後のレジェンド。デビューした2015年当時は680万円で、かなり強気の値段であったが内容を見れば納得であった。とはいえ、国内では決して成功とはいえず……それもあってか今中古価格は超が付くほどバーゲンプライスなのだ。もしや狙い目では!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■今や新車のセダンは超高額車だらけ……ならば中古レジェンドは!?
セダン不人気の時代に入って久しいが、プレミアムなフラッグシップセダンにおいては一定の需要があり、そのフォーマルな佇まいや厳かな雰囲気は他のボディタイプでなかなか出すことができないものだ。
そのためトヨタが誇るレクサスブランドには、未だにLSを筆頭にESやISなど、セダンモデルが多くラインナップされている。
とはいえ新車価格で1000万円を超えるLSはそう簡単に買うことができない。
そのうえISではやや小ぶりということで堂々としたフラッグシップセダンが欲しくてもなかなか手が出せないという人も多いことだろう。
そんなセダン派の人にオススメしたいのが、ホンダが誇るフラッグシップセダン、レジェンドの中古車である!
■NSXと同じ駆動システム!! よだれモノの走りが良すぎる
2015年2月に日本国内で発売がスタートし、2021年12月まで生産が続けられた5代目レジェンド。
全長4995mm(後期型は5030mm)×全幅1890mmと、同時期のレクサスLS(4代目モデル)にほど近いボディサイズを誇る、ホンダのフラッグシップセダンだ。
海外仕様にはガソリンエンジンモデルも存在していたが、日本仕様は全車ハイブリッド。
3.5LのV6エンジンと3つのモーターを組み合わせた3モーターハイブリッドシステムを採用。
システム出力は382PSとレクサスLS600hの445PSには届かないものの、注目すべきは「SPORT HYBRID SH-AWD」と名付けられた駆動システムだ。
この「SPORT HYBRID SH-AWD」はエンジンと3つのモーターによって四輪の駆動力を制御するもの。
リアに搭載された2つのモーターユニットは左右に独立した駆動力を伝えるトルクベクタリングによって、優れた回頭性とオン・ザ・レール感覚のコーナリングを実現。
エンジンと3つのモーターは、ドライバーのアクセル操作に瞬時に反応するリニアで力強い加速を実現。
そのため、コーナリングはビッグセダンとは思えない回頭性を実現。
立ち上がり時もコーナーの特性に合わせて最適なトルクベクタリングを行うことで、安定した姿勢でコーナー脱出してパワフルな加速をしてくれるのだ。
そしてトランスミッションには7速のDCTが採用されているため、電気式無段変速機を採用するLSよりも格段にスポーティな走りを楽しむことだって可能。
オーナードライバー向けのスポーツフラッグシップセダンに仕上がっているのである。
なお、この「SPORT HYBRID SH-AWD」は搭載エンジンやその位置、モーターの配置などは異なるものの、2代目のNSXにも採用されていた。
ホンダのスーパースポーツと同じ駆動システムを搭載しているセダンとも言えるのだ。
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