■冠水路を通過可能な水深はタイヤ半分まで、ドアの3分の1まで浸かると開閉が困難に
アンダーパス(編集部註:立体交差式の地下道)に入り、冠水に突っ込んだ時はどうするか。冠水の深さにもよるが、早く抜けようと焦ってアクセルを踏み込むのは危険だ。
跳ね上げた水がエンジンに入りエンストを起こす危険性がある。コンピューターボックスなど電装系に浸入しエンストを起こすこともある。
アクセルを一定に保ち、水を跳ねないようにゆっくりと進む。水を押しのけるという気持ちでアクセルをコントロールすることが重要だ。
ただし、冠水路を通過可能な水深はタイヤ半分以下である。深いと判断した時は、バックすべきだ。
アンダーパスは夜間が危険。暗いため路面と水面の見分けがつかず、そのまま侵入してしまうことがある。
行政はアンダーパスの路面をカラーリングし、水溜まりのあるなしを識別できるようにすべきだ。
水が車内に侵入してきた時は、車外に脱出するしかない。注意が必要なのは、ドアの三分の一まで水に浸かると男性でも開閉が難しくなることだ。エンストすると電動ウィンドウも開閉できなくなる。
このような事態に備え、緊急脱出用ハンマーを運転席の傍に常備しておく。ハンマーにはカッターもついており、シートベルトを切ることもできる。
脱出用ハンマーがない場合、窓を叩き割る道具として身近にあるのはシートベルトの留め金具だ。窓を割る時は窓ガラスの中心部よりも四隅のほうが割りやすいことも知っておこう。
■大雨時、山道で小石が流れてくるのをみたら
山道で大雨に遭遇すると道が雨水の通路となり川となることが多い。
雨水と一緒に小石が流れてくるのを見たら、直ちに退避すべきだ。退避中に水量が増えるようであれば、道路より高い横道に入り流されることを防ぐ。
東日本大震災直後、災害救援許可証を取得し東北道を走行した。
基本的に走行可能だったが、路面の亀裂、うねり、路肩崩落などが見受けられた。また、小さな橋は隆起し段差が生じていた。
高速道路走行中に大地震に遭遇した時は、まずは路肩に停車し様子をうかがうことが重要だ。トンネルは地震に対して強いといわれている。近くにトンネルがあればトンネルに入り様子をうかがう。
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