【豪雨による視界不良 道路の冠水 土砂…】 自然災害 クルマで遭遇したらどうする??

■高速道路での横風。ミニバンと軽は注意すべし

 高速道路で横風を受けたらどうするか。高速走行中、ドライバーは一度ならず、横風を受け、挙動が不安定になった経験があるはずだ。不慣れなドライバーは思わずブレーキを踏んでしまう。だが、ブレーキングは危険。そのまま横転することがある。

 風の影響を受けやすいのは背の高いミニバンとボディが軽い軽自動車だ。

 風で流されそうになった時は、風を受けた側に軽くハンドルを切ると流されるのを防ぐことができる。いわゆる逆ハンと呼ぶ操作である。

 横風の影響は駆動方式によって違いがある。2WDよりも前後輪に駆動力を伝達する4WDは風の影響を受けにくい。強風警報が発令している時には、4WDで走行することを薦める。

■今後は大型の竜巻が発生しうることも想定に

 国内で竜巻に遭遇したことはない。アメリカ中部で竜巻を見たことはある。かなり距離は離れていたが、物を巻き上げながら進む竜巻には恐ろしさを感じる。

 竜巻の進行方向は判断しにくいので厄介である。竜巻は市街地あるいは山間部では発生しにくい。平坦な地域で発生する。このような場所では避難する場所は少ない。

 竜巻が近づいてきている時は、速やかにUターンし逃げる。間に合わない場合は、橋の下など頑丈な構築物に避難する。

 国内で発生する竜巻でクルマを巻き上げたという例はないが、今後、大型竜巻が発生することも想定すべきだ。

 竜巻の直撃を受けなくても怖いのは、巻き上げられた障害物の飛散である。遠方で竜巻を見た時は、車外に出るのは危険である。

日本でも今後発生するかもしれない大竜巻

■山火事に遭遇したら下に逃げるのが基本

 山火事に遭遇したことはないが、野火に遭遇したことがある。煙で視界がまったくなくなり、恐怖心に包まれる。止まると火に囲まれる危険性があることから慎重に運転し煙から脱出したことがある。

 山火事は基本的に上、山頂に向かって広がる。山火事に遭遇した時は、山から下る方向に逃げるのが基本である。

 山火事が発生すると火の影響で風が強くなる。匂いも広い範囲に広がる。焦げ臭い匂いを感じたら匂いから遠ざかる。

 山道で突然、山が噴火したらどうするか。遠ざかるしか方法はない。噴火の危険性のある山はシェルターを準備している。

 シェルターまで走り、クルマを捨てシェルターに避難するのが最良の方法だ。クルマで逃げ続けると火山弾の直撃を受ける危険性がある。

*   *   *

 日本は災害大国だ。運転中でなくても災害に遭遇する危険性はあると覚悟しておくべきだ。横断歩道で跳ね飛ばされる時代でもある。常に周囲に目を配り、すぐに逃げることを心がけることが重要だ。逃げるが勝ち精神が生き残る手段ともいえる。


【番外コラム】 災害に巻き込まれて車中泊をしなければならなくなった! 何を用意しておけばいい?

 ダンボール箱、プラスチックバッグ、ペットボトルを「災害用車載3種の神器」と呼ぶ。

 段ボールは平時には折りたたみ荷室下敷き用とするが、非常時には後席足元に置きベッド代用とする。シート高に合う段ボールを揃える。

 窓内側に貼ると目隠しおよび防寒になる。外側に貼ると雪・霜よけになる。毛布代わりにもなる。段ボールにプラスチックバッグを広げると水タンクあるいはトイレとして使える。

 ペットボトルはカットすると食器、骨折時の添え木、キャップに穴を数か所あけるとウォシュレットになる。

 3種の神器に加えトイレ時の目隠しになる大型傘、両手が自由に使えるヘッドライト、マッチ、ガムテープが必需品。

必需品!

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