クルマは「タフ」で「カッコいい」のがイチバン!! だったらラリーベース車に乗るべし!

■チューニングの世界でも“最速”の名を欲しいままにした「三菱ランサーエボリューション」

クルマはタフでカッコいいのがイチバン!! だったらラリーベース車に乗るべし!
4B11型のMIVECターボエンジンにナトリウム封入エキゾーストバルブを新採用し、最高出力を313psにまで向上させたランエボのファイナルエディションは限定1000台で発売。リアトランクにFinal Editionのエンブレム、フロアコンソールにもシリアルナンバープレートが採用された

 1992年にWRCのホモロゲーションモデルとして登場したランサーエボリューションは、トップカテゴリーであるグループAの車両規定に大きな変更が加えられた1993年のモンテカルロラリーでデビュー。

 当時のWRCはFIA(国際自動車連盟)が定める車両規定のひとつである量産車改造カテゴリーのグループAがメインでラリーカーのベースとなる量産車は年間2500台以上生産されていることが条件だったが、ランサーエボリューションは発売後即完売するほどの人気を博した。

 WRCのデビュー戦となったモンテカルロでは数々のトラブルに見舞われるも完走し、4位と6位という結果で初陣を終える。

 1994年には初代モデルの実戦経験をフィードバックして主に操縦安定性の改良を図ったランサーエボリューションIIが、続く1995年2月には年々ハイスピード化するWRCでの戦闘力を高めるべく空力性能の向上を中心とした改良を施したランサーエボリューションIIIが登場。

 このIIIで戦った1996年のWRCはエースドライバーのトミー・マキネンが9戦中5勝を挙げる圧倒的な強さを見せ、自身と三菱自動車初のWRCドライバーズチャンピオンを獲得した。

 その後も1997年から1999年もランサーエボリューションIVでドライバーズチャンピオンを獲得する金字塔を打ち立てたランエボ。その進化は留まることなく、1998年1月には“V”が、1999年1月には“VI”が、2001年2月には“VII”が、2003年1月には“VIII”が、2005年3月には“IX”が登場。

 WRCへの参戦は2005年シーズンを最後に休止となったが、2007年10月には“X”が登場。そして、2015年4月に登場したファイナルエディションをもって、ランエボ23年の車歴に幕を閉じた。

 WRCでの華々しい活躍に加えて、筑波サーキットのタイムアタックでも前人未踏の49秒台を叩き出すなど、ランエボはチューニングカーとしての素性もよく、今もなおその復活を熱望する声は鳴りやまない。

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