■静かな実力派だったが会社の判断により2代目は輸入されず…… 日産 ティーダ(2004-2012年)
●5ナンバー車ながらシーマ並みの室内空間を実現
日産 ティーダは2004年から2012年まで販売された、ちょっと地味だけど、実はかなりステキな5ドアハッチバックです。
登場時のキャッチフレーズは「コンパクトの質をシフト(変革)する」というもの。ティーダは「5ナンバー枠いっぱいのボディに、シーマ並みの室内空間を実現した」という趣旨のクルマでしたが、そのフレーズに嘘はありませんでした。
フロントシートのサイズは、当時の上級セダン「ティアナ」のそれとほぼ同じ。リアシートも240mmの前後スライドが可能で、いちばん後ろまで下げれば成人男性でも余裕で足が組めました。
2008年3月には世界販売台数が100万台を突破し、日本国内でも、ティーダは「派手ではないが、それなり以上に支持されるコンパクトカー」としての地位を固めていました。
しかし日産は2012年7月に日本向けティーダの生産を終了。その後の2代目ティーダは世界戦略車として各国で販売されましたが、日本で発売されることはありませんでした。
・発売年月:2004年9月
・エンジン種類:直4 DOHC
・総排気量:1498cc
・最高出力/最大トルク:109ps/15.1kgm
・全長×全幅×全高:4250×1695×1535mm
・車両重量:1150kg
・諸元記載グレード:2010年式 15G
●ざんねん度:★☆☆☆☆
■実力派クロスオーバーSUVだったけど…シブ好みすぎた!? 日産 デュアリス(2007-2014年)
●走りは最高だったが、そっけない装備が仇に
欧州では「キャシュカイ」という車名で2006年12月、英国のサンダーランド工場で製造を開始。2007年5月からは日本でも「デュアリス」との車名で販売が開始されました。
至れり尽くせりの装備や装飾はないに等しいクルマでした。しかし、さすがは欧州で企画されただけのことはある本質的な走行性能の高さにより、一部では大いにウケました。
ところが日本市場向けとしては簡素でシブすぎたか、イマイチ注目されずに終わってしまいました。
・発売年月:2007年5月
・エンジン種類:直4 DOHC
・総排気量:1997cc
・最高出力/最大トルク:137ps/20.4kgm
・全長×全幅×全高:4315×1780×1615mm
・車両重量:1420kg
・諸元記載グレード:2007年式 20G
●ざんねん度:★★★☆☆
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