超絶ホットな市場のスーパーハイトワゴンだが、まだまだ黎明期だった2008年に終売していた三菱 トッポが復活。ベースモデルはミニカからeKワゴンになったものの見た目はほぼ先代モデルと一緒という衝撃。チャレンジ精神は素晴らしいものの、これ一体なんだったんだ!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■人気カテゴリーなのに該当車なし……復活するも衝撃のデキ
今では軽自動車の中でも圧倒的なシェアを持つ、スーパーハイト軽ワゴン。
これは限られたボディサイズの軽自動車の中で、広い室内空間を実現するために全高を高めたモデルだ。
その元祖と呼ばれるモデルは複数存在するが、最も古いと言われているのが1990年2月に登場した三菱ミニカトッポである。
ベーシックな軽セダンであったミニカをベースにキャビンを背の高い形状のものに置き換えたものだ。
そんなミニカトッポの後継車種はトッポBJ→トッポと車名が変更されて生産が続けられたが、最後のトッポはかなり衝撃的なモデルとなっていたのだ。
■まさかまさか!! ほぼまんまの姿でトッポ復活ってマジか
ミニカをベースに背の高いキャビンを持ったミニカトッポは2世代に渡って生産されたモデルだ。
その後はライバル車種であったワゴンRやムーヴのようなトールワゴン風のスタイルを纏ったトッポBJへと進化(ただし全高はライバルよりも高いものとなっていた)。
そんなトッポBJは2004年春で終売となった。
当時巻き起こっていた三菱のリコール隠し問題などの影響もあってか後継車種も登場せず、トールワゴン全盛の時代に三菱はトールワゴンをラインナップしない時代が存在していた。
たださすがに人気の車型がラインナップにないのはマズいと感じたのか、2008年9月に「トッポ」と車名を改めて復活することに。
クラストップの1430mmの室内高が最大のウリとなっていた。
■その場しのぎ感満載……先代トッポのキャリーオーバーで衝撃勝負
ベースとなったのは2代目eKシリーズで、フロントマスクやインパネ周りなどはeKシリーズと共通のものとなっており既視感があったのだが、その既視感をより高めていたのがサイドやリアの造形だ。
ドアやルーフ、バックドアアウターパネルなどのボディパネルをトッポBJからそのままキャリーオーバー!!
斜め後ろからパッと見ただけでは新型トッポなのかトッポBJなのか判断できないほど。
またフロントシートはeKシリーズのものがベースとなっていたため、背の高いボディに低めの着座位置というチグハグなものになっていたのも急造を感じさせる部分となっていた。
結局このトッポは構成部品の6割ほどを既存車種からの流用で賄っており、それ故短期間に開発・発売したことが伺える。
もちろん足まわりはトッポ専用にチューニングがなされ、安全性や静粛性などはトッポBJの頃よりも格段にレベルアップしていた。
ただ購入を検討するユーザーにしてみれば、見た目が旧モデルとほとんど変わらないモデルはなかなか食指が動かなかったというのが正直なところだろう。
【画像ギャラリー】おおお!! ほぼまんまやん!! 復活トッポと先代モデルを写真で比べよう(3枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方