ストレートにいって最近のクルマは高い!! でも企業努力が涙ぐましすぎるグレードがまだまだ結構あるんです。ジムニーのベースグレードだって、エアコンすらないキャリイなどなど。ちょっと前は1人乗りミニカってのも。驚安の衝撃グレードを一挙に!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■先進装備が標準になって……価格上昇は仕方ないけど高いぜ、、、
近年は先進安全装備や運転支援システムなど、多くの装備の標準装備化が当たり前となりつつある新車たち。
装備が充実するのは嬉しいが、その反面で車両本体価格に反映されてしまうため、スタート価格が高くなってしまうという悩みもある。
なかには法改正などによって装着が義務化された装備もあるため、一概にレス化することはできないが、それでも装備を厳選したモデルも存在しているのだ。
■これぞスッピンジムニー!! 法的に問題なければ機能ほぼなしの衝撃
未だに高い人気を誇り、長納期が続いている本格オフローダーのスズキ ジムニー。
そのジムニーのエントリーグレードである「XG」は、中間グレードの「XL」よりも13万円弱、上級グレードの「XC」よりも25万円弱安い165万4400円(MT車)となっている。
これは上級グレードに備わるアルミホイールや革巻ステアリングといった装備はもちろん、内外装の加飾を徹底的に省いている。
しかもキーレスプッシュスタートやリ分割可倒式リアシート、運転席以外のシートベルトリマインダーなど、便利装備だけでなく法的に省いても問題ないものまでも省ききったモデルとなっているのだ。
■21世紀なのにエアコンもパワステも省いちゃった!! 激レアなキャリイがスゲー
日本が誇る働くクルマの代表である軽トラックにも、かなり割り切ったグレードが存在する。
スズキのキャリイの最も安価な「KC」がそれで、軽トラックの継続生産車は2027年9月まで衝突被害軽減ブレーキの装着義務化の猶予期間が設けられていることもあって、先進安全装備レスとなっている。
それだけでなく、上級グレードにのみ設定されるパワーウインドウも当然備わらず、エアコンやパワステも非装着という非常にスパルタンな仕様なのである。
さすがに受注生産となっており、誰が買うのか謎の仕様ともいえる。
だが、実は農村部などで自宅から畑までの移動や農機具、収穫した野菜の運搬といった、ごく短距離のみの移動に供するユーザーの中には、快適装備は一切不要だからなるべく安く! というニーズがあるようだ。
■まさかの1人乗り!?!? 積載性ハンパなかった48万円ミニカ
最後は現行モデルではないものの、割り切りの極致といったモデルをご紹介したい。
それが1993年に登場した7代目ミニカの商用モデルに短期間だけラインナップされた「1シーター」である。
このグレードは名前の通り、運転席のみの1シーター、1名乗車のモデルとなっており、リアシート部分は完全フラットで前席に荷物が進入することを防ぐガードバーが備わり、助手席は潔く排除されているもの。
ただ助手席部分は特にフラット化もされておらず、本当に助手席を外しただけ(さすがにボルト穴などは露出していないが)だったため、どのくらい積載量にプラスに作用したのかは謎だった。
もちろんエアコンやパワーウインドウといった快適装備も標準装備されておらず(どうやらディーラーオプションとしてエアコンは装着できた模様)、価格は48.8万円と圧倒的安価となっていたが、果たして実際にどのくらい売れたのかは謎のままだ。
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