すでに北米市場では新型モデルが2024年2月のシカゴショーで実車が公開されている新型フォレスター。日本国内ではまだ現行モデルが販売されているが、唯一の弱点ともいえるラゲッジ容量が新型では解消されるとか!?
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/スバル
■スバルの屋台骨を支えるモデルだが、ラゲッジにはユーザーから不満が……
日本での登場も待たれる新型フォレスター。従来型よりも大幅に進化しそうなのがラゲッジスペースの拡大だ。その背景には2023年に誕生したレヴォーグの派生モデル、クロスオーバーSUVであるレヴォーグレイバックの存在がある。
そもそもスバルの現行SUVラインナップはフラッグシップのレガシィアウトバックを皮切りに、フォレスター、クロストレック、そしてライズのOEMモデルとなるレックスで形成される。
スバルSUV群で問題となっていたのは、実はラゲッジの容量だった。グローバルで売れ筋モデルとなっている現行型フォレスターのラゲッジ容量はVDA方式で509~520L。もちろん、ミドルサイズSUVとして過不足はないものの、ディーラーによれば若干余裕がないことを指摘するユーザーが多かったというのだ。
これに対して、フラッグシップモデルのレガシィアウトバックは559L、ステーションワゴンのレヴォーグは561Lを確保していた。このラゲッジ容量の違いがレヴォーグレイバック誕生につながった。
サイズを見ると、レガシィアウトバックは全長4870×全幅1875×全高1670~1675mm、ホイールベース2745mm。現行フォレスターは全長4640×全幅1815×全高1715~1730mm、レヴォーグは全長4755×全幅1795×全高1500mm、ホイールベースはいずれも2670mm。
■新型フォレスターはサイズアップに伴い、ラゲッジ容量は若干拡大へ
現行フォレスターはミドルSUVとしての実力は確かなものがあり、市場でも評価されていたのだが、国内ユーザーから指摘されていたラゲッジ容量の問題が数少ない現行フォレスターの弱点だったと言えるだろう。
また、北米市場をはじめ、現行型フォレスターはグローバルでのスバルの売れ筋SUVに成長していたのだが、レヴォーグとレヴォーグレイバック、WRX S4にインプレッサ、そしてクロストレックとレガシィアウトバックと主力モデルのシャシーは、スバルグローバルプラットフォームにフルインナーフレーム構造をプラスした「第2世代」となっている。
つまり、スバルの主力モデルでは唯一、旧世代のシャシーのままなのが現行フォレスターなのだ。6代目となる新型フォレスターではプラットフォームがいよいよフルインナーフレーム構造のものとなり、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性向上で、動的質感が大幅に向上しているという。
その北米仕様のボディサイズは現行型から若干アップとなる全長4655×全幅1828×全高1730mm、ホイールベース2670mmで最低地上高は221mmとやや上げてきた。全長が30mm、全幅が13mmアップしており、懸念されていたラゲッジ容量も向上させているのは間違いないだろう。
2023年11月のLAショーで発表された北米モデルが搭載するエンジンは2.5Lの水平対向4気筒DOHC。そのスペックは最高出力180ps/最大トルク24.6kgmだが、日本仕様にはまた別のパワーユニットが採用されるはず。
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