世界最大のテクノロジーイベントCES2024。ここで日本の産業機械メーカーであるクボタから、AIを駆使し自律運転する電動多目的作業車が公開された。従来の自動運転とは異なり、人間の目視による監視が不要だという。AIが農業に従事する時代が来る!?
※本稿は2024年2月のものです
文/ベストカー編集部、写真/KUBOTA
初出:『ベストカー』2024年3月26日号
■クボタは農業機械自動化・無人化のパイオニア
まるでスーパーカーのようなフォルムだと感じる方もいるだろう。この写真に写るのは、世界最大のテクノロジーイベントであるCES2024で、農業機器メーカーであるクボタの北米法人が出展した、AIを駆使し自律運転する全電動多目的作業車「ニューアグリコンセプト」だ。
このニューアグリコンセプトは、車体後部に標準的な3点ヒッチを備えており、作業機・アタッチメントを取り付けることで、田畑の耕起や草刈り、種まきなどの作業が可能。それ以外にも、多様な作業をサポートできる柔軟性を持つよう設計されている。
AIを搭載したことで無人で運用できるので、ニューアグリコンセプトの作業中に、農業者は家事をしたり友人とくつろいだり、時間を有効活用することができる。作業の進捗はタブレットで確認すればいいだけだ。
車輪や作業機器の駆動用に6つの独立したモーターを搭載。急速充電を使用すれば10%から80%までの充電時間は6分未満となっており、充電時間による車両のダウンタイムを削減できる。
さらに、電動なので住宅地や夜間でも静かに操作できることも特徴だ。
歩行者や他車、障害物の判断が難しい公道を走る自動車よりも先に、農業機械の全自動運転の時代がやってきそうだ。
【画像ギャラリー】CES2024でクボタが公開したニューアグリコンセプトと現場で活躍する現行最新トラクタ「M7」(20枚)画像ギャラリー
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