欧州で売れている日本車第2位:トヨタ ヤリス(約15万8000台、総合14位)
日本でも人気のあるコンパクトハッチバック。日本同様に、欧州市場でも人気のカテゴリーなのだが、欧州市場では、高速道路でのアベレージスピードが高いため走行安定性は求められるし、市街地は日本よりも道路事情が厳しいため、取り回しのよさも求められる。大衆車ということで、コストがあまりかけられないのに高い性能が求められる、厳しいカテゴリーだ。
その欧州で、ヤリスがこれだけ売れているということは、欧州市場が求める要求にしっかり応えているモデルということなのだろう。先日、イタリアでヤリスハイブリッドに乗る機会があったが、ハンドリングの手応えと応答性にもう少しキレが欲しいと思ったものの、高速道路での安定性や快適さは、クラス以上のものを感じた。このクラスにしては質感の高い内外装とバランスのいいデザインで、さらには燃費(WLTP規定のCO2排出量で91-112g/km)も超優秀。こうした点も、欧州での高評価につながっているのだろう。
欧州で売れている日本車第1位:トヨタ ヤリスクロス(約17万6000台、総合8位)
欧州市場でもっとも売れている日本車は、ヤリスクロスだ。2023年の年間総販売台数はおよそ17万6000台(総合8位)と、VW ゴルフの約18万4000台に肉薄するほど売れているのだ。
ヤリスクロスはヤリスのSUV版という存在ではあるが、SUVらしい力強いテイストと、都会的で洗練された上質な雰囲気をバランスさせており、ハッチバックのヤリスとは異なる世界観をきちんとつくりだしている。ヤリスより価格は高くなるが、付加価値の部分でのコスパが高いことが、高評価につながっているのだろう。
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このように、日本でもよく売れているモデルが、欧州市場でも人気となっている。コンパクトで燃費がよく、かつ環境性能の高いハイブリッドが人気という構図は、しばらく続くと思われ、日本車の技術力と信頼性は欧州でも高く評価されているといっていいだろう。さらにシェア拡大を狙ってほしいところだ。
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