日本が世界に誇る本格派クロカンSUV、トヨタ ランドクルーザー。登場以来ヘビーデューティシリーズを主軸としつつ、70系、プラドなどに分派し、ファミリーを拡充している。プラドから生まれ変わったランクル250登場前に、今一度、ランクルファミリーのプロフィールをおさらいしておこう。
※本稿は2024年3月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、TOYOTA
初出:『ベストカー』2024年4月26日号
■まもなく新顔の250登場! 進化を続けるランクルファミリー
ランドクルーザーと言えば、トヨタが、いや、日本が世界に誇る唯一無二ともいえるタフネス本格派クロスカントリーSUVだ。
その成り立ち、そして進化の歴史は、今から73年前の1951年に登場した「BJ型」にその起源を発する。
その後ランドクルーザーはヘビーデューティシリーズを主軸としながら、ステーションワゴンシリーズが分派し、さらに70系からライトデューティシリーズが分派して『プラド』が誕生。こうしてランクルファミリーが拡充していった。
日本国内では2004年、ヘビーデューティシリーズの70系がNOx・PM法の影響もあって販売を終了。プラドとステーションワゴン系(当時は200系)のみとなっていたが、2014年8月、70系30周年を記念して1年間の期間限定で70が国内復活。
この時のモデルは2007年に海外向け仕様でフェイスリフトを受けた世代で、角型異形ヘッドランプを採用したフロントマスクとなり、V6、4Lガソリンエンジンを搭載。国内では初めてダブルキャブのピックアップも設定された。
2015年6月30日生産分をもって再び70は日本から消えてしまったが、2023年11月29日、基本骨格はそのままに、安全対応技術などをアップデートした「新70」が国内に戻ってきた。
この間にもステーションワゴンシリーズは「300」に進化をし、ライトデューティシリーズのプラドは120系→150系と進化を続け、その最新モデルとしてプラドの名を外した「250」が間もなく発売開始となる。
このランクル250は300と同じGA-Fプラットフォームを使い、従来のライトデューティシリーズとは一線を画するモデルとなるのがポイントだ。
こうしてランドクルーザーは基本を踏襲しながら進化を続け、ますますファミリーを充実させていく。
■プラドのサブネームを外してランクル『ど真ん中』を目指す……ランドクルーザー250
2024年5月の市販開始が待たれるランドクルーザー250。全長4925mm、全幅1980mm、全高1870mm。ランクル300と同じGA-Fプラットフォームを採用し、ホイールベースも2850mmで同寸。2.8Lディーゼルターボと2.7Lガソリンを設定。
●ランドクルーザー250 主要諸元
・全長×全幅×全高:4925mm×1980mm×1870mm
・ホイールベース:2850mm
・最低地上高:220mm
・最小回転半径:―
・車両重量:―
・エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・総排気量:2754cc
・最高出力:204ps
・最大トルク:51.0kgm
・トランスミッション:8速AT
・WLTCモード燃費:―
・Fサスペンション:ダブルウイッシュボーン
・Rサスペンション:マルチリンク
・タイヤサイズ:265/60R20
・予想価格:480万〜690万円
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