トヨタがクラウンクロスオーバーの一部改良で新たに特別仕様車として発表した「LANDSCAPE」だが、そのフォルムを見て思わず「こりゃまるでアウトバックセダンじゃないか!」。そこでアウトバックセダンをクローズアップしてみた。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ、スバル
■クラウンクロスオーバーRS「LANDSCAPE」はワイルドでカッコいいのだが……
2024年4月4日にトヨタがクラウンクロスオーバーに一部改良を施し、また特別仕様車のRSランドスケープを設定した。オーバーフェンダーやオールテレインタイヤ装着など、まさにゴリゴリのアウトドア仕様として設定されたこのフォルム。パッと見、何かに似ているような……。
そう、かつてのレガシィのクロスオーバーモデル、アウトバックセダンだ。その名前を聞いてもピンと来ない人が多いかも知れない。そもそもアウトバックセダンとは何か?
日本では2代目レガシィツーリングワゴン時代、1995年に車高を上げたクロスオーバーモデル「レガシィグランドワゴン」として初めて設定されており、北米では1994年から初代アウトバック名で販売されていた。日本ではツーリングワゴンのみの設定だったのだが、北米ではセダンにもアウトバックが設定されていたのだ。
続く1998年に3代目レガシィツーリングワゴンから日本国内では車名をレガシィランカスターに変更してクロスオーバーモデルを継続。こちらも日本国内ではワゴンのみだったが、北米では引き続き2代目アウトバックの名でセダンモデルも設定した。
なお、この2代目アウトバックにはピックアップモデルの「バハ」も設定されていたのは有名。ちなみに開発を担当していたのは先代インプレッサPGMを務めた阿部一博CIO(最高情報責任者)常務執行役員だった。
さらに4代目レガシィツーリングワゴンでは車名を再び改名してレガシィアウトバックとして設定。引き続き、北米市場専用モデルとしてセダンの3代目アウトバックも販売されていた。
■現在、アウトバックのセダンモデルは設定なし
北米市場で一定数の支持層が存在したアウトバックセダンだったが、販売台数的にはやはりワゴンには及ばず、4代目アウトバック以後はワゴンのみに。続く5代目、そいて現在の6代目アウトバックにはセダンは設定されていない。
クロスオーバーモデルのセダンはほかに競合するモデルが少なかっただけに、歴代アウトバックセダンは北米市場専用となっていたのだろうが、今回クラウンクロスオーバーRSランドスケープが出てきたことを思うと、時代が早すぎたのだろうかと惜しまれる。
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