新しくレヴォーグレイバックが加わり、国内ラインナップも充実してきているスバルSUV。だが、北米ではさらに魅力的な「ウィルダネス」シリーズがある。これ、国内市場でも充分売れると思うんだけど……?
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/中島仁菜、平野 学、スバル
■アウトドア&オフロード色の強い「ウィルダネス」
今回、スバルの青森豪雪取材会に参加した際、フォレスターの試乗車に東北地区スバルグループ限定パッケージとして「ウィルダネスホイールスペシャル」というモデルが用意されていた。
このホイール、ブラックカラーが精悍なホイールなのだが、現行型フォレスターを新車で購入する際に全国のスバルディーラーで合わせて購入可能なアイテムだ。東北スバルグループでは限定パッケージでのセットアイテムとして販売している。ただし、ホイール単品での購入はできない(販売店によってパッケージ販売、単品販売など条件が異なるため、詳細は各ディーラーに確認されたし)。
そもそも、「ウィルダネス」って何? ってことになると思うが、実は北米で販売されているアウトドアカラーを際立たせたスバルSUVのシリーズグレード名を指している。
■まずは2021年3月、第1弾モデルとしてレガシィアウトバックに設定
最初にウィルダネスが設定されたのは現行型アウトバック(日本ではレガシィアウトバック)。2021年3月に発表されたアウトバックウィルダネスは、アウトバック本来の価値にアウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化し、タフでラギッドなキャラクターに磨きをかけた、スバルSUVの新たな価値を提案するクルマとして北米市場に導入されたモデル。
そのパワーユニットには、国内仕様のWRX S4やレヴォーグに採用している水平対向2.4L直噴のFA24型ターボエンジンを標準装備。組み合わせるリニアトロニックは、標準モデルに対して極低速時のトラクション性能を強化しているのが特徴だ。
また、高剛性ボディにバンプストローク量の大きい専用サスペンションを組み合わせることで日常使用での快適性を維持しつつ、未舗装路での衝撃吸収や路面追従性も向上。さらに、オールテレーンタイヤを装着することで、登坂路等での走破性を強化しているのもポイントだ。
最低地上高は標準モデルの220mmから241mmにまでアップしており、路面との接触に対する安心感を向上したほか、悪路走行を支援するX-MODEも、DEEP SNOW/MUDモードの対応速度域を広げ、実用性を向上させている。
外装ではフロント、リアのバンパーをはじめ、随所にあしらわれた数々の専用アイテムを採用し、積載力を向上させたルーフレールや左右両方に装着した牽引フックなど、アクティブシーンでの実用性を高める専用装備も採用。これらの機能性を併せ持つ部分にはアナダイズドイエローのアクセントカラーを配置。
内装もこの色をアクセントに、ブラックとグレーのダークトーンで全体をコーディネート。防水性を備えたシート表皮/後席シートバックなども採用し、アウトドアでも気兼ねなく使える機能性を表現しているのだ。
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