史上最恐の盗難ツールとして話題の[ゲームボーイ]だが……ほぼ100%盗まれない方法は果たしてあるのか!? 

■独自の防犯システムもあり!

物理的な防犯対策ではもはや愛車を守れない?(Chanintorn.v@AdobeStock)
物理的な防犯対策ではもはや愛車を守れない?(Chanintorn.v@AdobeStock)

 また、ゴルゴをベースに独自システムでGAMEBOYによるアタックから守れるシステムを構築し、施工する「AS-DESIGN」(エーエスデザイン本社:大阪府藤井寺市)の方法も要注目だ。

 AS-DESIGN代表の前田隆秀氏は次のように語る。

「純正のキーレスシステムと連動させない『セパレート方式』と呼ばれる方法でゴルゴを取り付けます。CANインベーダー、リレーアタックいずれの手口でも対応可能で駐車環境によって任意にセキュリティのオン、オフが可能であり、ディーラーや修理で車輌を預ける際にも容易に行える便利なシステムです」

「独自の二重ロック構造で組み上げ、さらに不審者を警戒するセンサー類をオリジナルのフルオプションでセットし、覗き込む姿までも録画する専用ドラレコを連動録画できるように組み込みます」

「不審な動きをエリアセンサーや温度センサーが反応して威嚇させ、未然に犯行を防ぐことも大事です。万が一、各ドアやボンネット、リアゲートを開けられて侵入されるとサイレンが発報し、プッシュスタートボタンを完全スルー化します。この状態では何をやってもエンジンの始動はできません」

 最恐盗難ツールといわれるGAME BOYでカギ情報を複製されたとしても、対策を万全にしていれば車内に入られてもエンジンがかかることはない。

 多くのカーセキュリティが「キーレス連動でドア解錠とともにセキュリティOFFでエンジン始動可能」となり、GAME BOYでのドア解錠も同じ状態となるが、キーレス連動させずにセキュリティ専用のリモコンを用いてオーナーの操作で初めてセキュリティを解除(=エンジン始動可能)できることがポイントである。

■費用は確かに高額になってしまうのだが……

2015~2022年モデルのトヨタ/レクサス車対象のGAME BOY
2015~2022年モデルのトヨタ/レクサス車対象のGAME BOY

 気になる価格だが、両社ともGAME BOY対策を完璧に行うためのフルオプションをつけるとゴルゴで30万~40万円とやや高額となるが、確実に愛車を守るにはこの方法が現在のところは最善策となりそう。

 盗難に備えて車両保険を付保する人も多いだろうが、満額出るとはかぎらないし、場合によっては盗難の事実を保険会社が認めず、まったく保険金が支払われないケースもある。実際、2023年はアルファードが700台、ランクルが643台(警察庁調査)盗まれているが、車両保険が支払われたのは364台と383台。

 この数字には車両保険を付けてないクルマも含まれるが車両保険も万能ではないことがわかるだろう。とにかく盗まれないように対策を施すことが最重要である。

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