新型スープラに立ちはだかる「5台の壁」最注目新車は好敵手に勝てるのか?


国産の好敵手と比べてスープラの実力は?

■日産 フェアレディZ NISMO VS スープラ(RZ)

フェアレディZ NISMO/全長4330×全幅1870×全高1315mm、車重:1540kg、エンジン:V6 DOHC 3696cc、最高出力/最大トルク:355ps/38.1kgm(6MT)

 シャシーの新しさ、ナチュラルな操縦性、そしてピックアップのいいエンジン。どれをとってもスープラRZのほうが上。

 Zが勝っているのは355psのパワーのみ。最大トルクもZ NISMOは38.1kgmで、RZの51.0kgmに遠く及ばない。データはほぼすべてスープラRZが優れていることを示している。

 けれども、Z NISMOはチューンドエンジンの鋭さ、足回りを引き締め、ボディ回りを補強することで作り出された独特の熱があり、それが捨てがたい魅力。MT指定でZ NISMOがいい。

輸入車のライバルにスープラは勝っている?

■BMW Z4(2L)VS スープラ(SZ)

BMW Z4 sDrive 20i/全長4335×全幅1865×全高1305mm、車重:1490kg、エンジン:直4 DOHC 1998cc+ターボ、最高出力/最大トルク:197ps/32.6kgm

 オープンボディか、クローズドボディかの対決。乗り味は実はかなり似ている。

 オープンボディのBMW Z4は、素晴らしく優秀な空力特性のため、オープンエアでの快適性はちょっと驚くくらいにいい。

 一方、スープラのSZは、チューニングのベースモデルという側面も持っており、自分で手を入れてクルマを作る楽しさが残されている。

 車にあまり手を入れず「素」で楽しむならZ4。手を入れるつもりならスープラSZ。個人的には手を入れて自分好みにチューニングする楽しみを取ってSZに軍配を上げたい。

■ポルシェ ケイマン VS スープラ(S-ZR)

ケイマン/全長4385×全幅1800×全高1295mm、車重:1390kg、エンジン:水平対向4気筒ターボ 1998cc、最高出力/最大トルク:300ps/38.7kgm(PDK)

 シートに座りステアリングを握った時、ステアリングを通して4つのタイヤに神経が一瞬にしてつながる感覚はポルシェならでは。電動パワステになって薄れたとはいえ依然、その感覚は残されている。

 2L水平対向4気筒ターボエンジンになって、(先代が搭載していた)水平対向6気筒の質感はなくなってしまったものの、一体感のある操縦感覚、車とのやり取りのなかで感じる車との強い結びつき、といった感覚は、やはりケイマンに一日の長がある。

 ポルシェは熟成。スープラはいま生まれ立ったところ。その差だ。