国産車にない[大胆デザイン]で登場!! ヒョンデの実力がスゴイぞ! これからのクルマに必要な事って?

国産車にない[大胆デザイン]で登場!! ヒョンデの実力がスゴイぞ! これからのクルマに必要な事って?

 2022年に日本市場への再参入を開始した韓国ヒョンデ。当初は販売車種を2つに絞って展開していたが、2023年には第2弾として、SUVタイプのコンパクトBEV、KONA(コナ)が日本初上陸! アイオニック5よりもコンパクトで日本向きなサイズのコナをテリー伊藤氏が斬る。

※本稿は2024年4月のものです
文:テリー伊藤/写真:西尾タクト
初出:『ベストカー』2024年5月10日号

■日本車も見習いたい大胆なデザイン

2023年に日本でのラインナップに追加されたヒョンデ KONA。好みはともかく、こういう斬新なデザインを取り入れられるフットワークの軽さは見習いたいところだ
2023年に日本でのラインナップに追加されたヒョンデ KONA。好みはともかく、こういう斬新なデザインを取り入れられるフットワークの軽さは見習いたいところだ

 韓国ヒョンデのEVといえばアイオニック5が有名だが、今回乗ったKONA(コナ)は日本で第2弾となるEV。アイオニック5よりも少し小さくて安いという立ち位置だ。

 本国ではガソリンエンジン車もラインナップしており、EV専用車であるアイオニック5ほどの斬新さやインパクトには欠けるというのが正直なところ。

 今、EVは「どれだけお客さんを驚かせられるか」の勝負になっている。その点ではアイオニック5が優勢なのだが、KONAのデザインも個性的で優秀だ。特に前後のライト周りを一本の細い線で統一しているのは日本車にはない大胆さである。

 日本車は軽自動車なら大胆なデザインに挑戦できるのに、400万円を超えるくらいのクルマになると保守的になる。その点、韓国車、中国車は車格や価格に関係なくデザインにためらいがない。

 特に韓国は整形が当たり前の国。日本人は整形を隠したがるが、韓国は親が子どもに整形を薦めるくらいで「美しい」や「カッコいい」が実にわかりやすい国なのだ。その国民性の違いがクルマのデザインにも明確に出ているのだろう。

 それと外国人デザイナーに好きにやらせているのもいい。丸投げという言い方はよくないかもしれないが、経営陣は失敗を恐れて保守的になるものだから、デザインに関しては余計な口出しをしないほうがいい。

 中国車、韓国車メーカーは欧州の有名デザイナーを積極的にスカウトしてくるが、デザイナーにしても、また新たな気持ちでバッターボックスに立って勝負できるなら喜んで移籍するだろう。そのあたりのダイナミックな動きが日本車には欠けているのではないだろうか。

■韓国ナンバーワンメーカーの底力を見せてほしい

大きすぎないサイズと見切りのいいボディで運転しやすさが光った
大きすぎないサイズと見切りのいいボディで運転しやすさが光った

 走りはというと、まぁ予想どおりというものだ。204psの前輪駆動で航続距離は541km。今回の試乗車は約490万円だが、最も安い「カジュアル」は約400万円。EVはこのように数値の説明が多くなる。「エンジンが気持ちいい」とか「スポーティなサウンド」といった要素がないのだからしかたない。

 結局EVは「活躍する」しかないのだ。昔、初代フェアレディZや510ブルーバードはサファリラリーで活躍して名を上げたし、もちろん、パジェロはパリ・ダカで名を馳せた。GT-Rはレースで連戦連勝し、プリウスはハリウッドスターに愛されることで価値を上げたのだ。

 翻ってEVはどうか。活躍しているEVの話はあまり聞いたことがない。せいぜいテスラが自動運転に邁進しているくらいで、それにしても実現はまだまだ先の話。世界中から派手なクルマは時々登場するが、どれも別に活躍していない。

 EVが市民権を得るには大活躍するスターが現われないとダメなのだ。メディアや評論家がいくら褒めてもそれだけで、ユーザーの心は動かない。一度立ち止まり、EVが活躍できる方法を探し出すべきなのだ。

 ヒョンデで言えば、CMで「保守的な日本車のデザインに飽きていませんか?」とか「なぜ、いつまでも日本車に乗っているんですか?」などと訴えかけて日本車に宣戦布告するくらいの姿勢がほしい。ネット販売オンリーというのは今どきでオシャレかもしれないが、腰が引けているようにしか見えないだろう。

 1960年代の日本車は命がけでアメリカに進出し、現地で大活躍して地位を築いたのだ。そのくらいの気迫がなければ世界を制することはできないだろう。ちょっと話題を作っただけで終わっているのはもったいない。韓国ナンバーワンメーカーの底力を見せてほしいものである。

次ページは : ■ヒョンデ コナの主要諸元

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