■使いこなせば最強の武器
10年ほど前から、トヨタ・レクサス販売店では、「E-choice(イーチョイス)」「レクサスコンシェルジュ」というシステムが、営業スタッフのPCに入っていた。
電子カタログの閲覧、過去カタログの検索、機能紹介動画、過去車種も含む複数車種の比較検討ができるシステムであり、筆者も有効に使わせてもらったものだ。
特に複数車種の比較ができるシステムは、当時の商談でもとても役に立ったのを覚えている。今のクルマと購入検討をしているクルマが、サイズ・排気量・機能面でどう違うのかを横並びで確認でき、ユーザーからの支持も高かった。
当時、こうしたシステムを実際の商談で使っているのは少数派だったが、使いこなせればいい武器になる。商談のスピードは上がるし、成約率も高い。販売の武器として、これからも十分に役立つものだろう。
近い将来、机を挟んでの商談はなくなっていくはず。店舗内の大型ディスプレイを使いながら、洋服の試着のようにクルマを選んでいく時代が必ず来る。
この時、情報を伝える側にも受け取る側にも、スピード感が大切になってくるのだ。検索・表示・理解のスピードが上がることで、自動車販売はもっと手軽で、もっと濃密なモノへと生まれ変わる。
来るべき新時代に向かって、売る側も買う側も、デジタルのスピードや創造性に慣れておくことが必要だ。スマカタにアレルギーを持っている場合ではないぞ。新たな自動車販売のカタチは、既にそこまで迫ってきている。上手く時代の波を乗りこなそう。
【画像ギャラリー】トヨタではとうとう紙カタログ廃止へ!! 新時代の電子カタログのメリット&デメリットとは一体(8枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方自分の歴代愛車は紙カタログも全て綺麗に保存してあり、すぐ手に取れる棚にあるのでぱっと見れるし、机に広げて比較もできるのも「車の楽しみの一つ」でした。
納車待ちまでの間も、何度かカタログは眺めたくなります。そんな時もPCやスマホ上で見るのと紙媒体では実感度やワクワク感が異なります。
商談だけで言えば、私もどちらでも構わないと思います。問題は契約した後の満足度