価格は現行とほぼ同等、重量もタイカンよりも200kg軽くできる!??
ただ日産は、全固体電池の価格について、2022年4月の時点(当時は1ドル=123円)では、2028年度には1kWhあたり75ドル、さらにその後、BEVがガソリン車と同等のコストレベルとなる65ドルまで低減は可能だとしていた。前述した、次期GT-Rに必要(だと筆者が考える)なバッテリー容量100kWhだと7,500ドル≒92万円、将来的には80万円ほどになる、ということになる。
昨今の円安で状況は大きく変わってしまったであろうが、それでも100kWhは117万円の換算(1ドル=156円で計算)となるので、既存のBEV用バッテリーよりもはるかに安くできることになる。
また、車重の課題も幾分解消される。クルマは重たくなると、コーナリングや加速減速の鈍化といった跳ね返りが生じてしまう。いくらe-4ORCEが万能とはいえ、車両運動方程式の根本である質量増加のネガティブを隠すことは難しいが、全個体電池であれば、エネルギー密度が従来の車載電池の約2倍≒質量半分が期待でき、100kWh載せても車重はプラス375kgで済む。R35 GT-Rは車重1750kg程度なので、次期GT-Rの推定総重量は2100kg程度、価格は既存のGT-Rの1440万円にプラス117万円の1557万円ほどとなり、タイカンターボGTよりも250kgも軽量、かつタイカンターボGTの約半額となる1557万円で完成する見積もりとなるのだ。筆者の概算ではあるが、おおよそこんなものではないだろうか。
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2028年生産開始となると、そろそろ新型車のコンセプトを固めるタイミング。はたして、次期GT-Rはどういった姿で登場するのか、また、筆者の見積もりはどこまで的中しているのか!?? 2028年とされる登場が非常に楽しみだ。
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