5ナンバーサイズのクルマ自体がそもそも減少傾向にあるが、やっぱり取り回しのよさは随一。かつてのプレミオやアリオンときたら価格こそ手ごろであったが、内装質感なんて高級サルーン並であったほど。今やトヨタの5ナンバーセダンは細々と売っているカローラアクシオだけだが、あの2台の終売はホントに正しかったんだろうか!?!?!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■サニーにカペラもいたよなぁ…5ナンバーセダンって昔はホットカテゴリーだったのよ
気付けばどんどん国内市場から姿を消している5ナンバーサイズセダン。過去に存在していたサニーやランサー、カペラといったモデルはすでに忘却の彼方のモデルとなっており、最後の砦となっていたプレミオ/アリオンも2021年春で終売に。
現在はビジネスセダンとして細々と継続販売がなされているカローラアクシオのみとなってしまっている(教習車として導入されているトヨタ教習車&マツダ教習車を除く)。
一時はクルマの基本形となっていたセダンではあるが、今はミニバンやクロスオーバーSUVに押されて不人気ジャンルとなってしまっているものの、果たしてこのままなくなってしまっていいものなのだろうか?
■そもそもセダンが減少傾向…でも扱いやすさと静粛性はピカイチ
そもそも5ナンバーサイズのセダンが続々と姿を消してしまっているのは、そのジャンルへの需要が縮小してしまっているからに他ならない。
ひと昔前であればフォーマルな場に相応しいのはセダンのみという風潮があったが、近年ではミニバンタイプやクロスオーバーSUVタイプのプレミアムモデルも増えてきており、そういった場に乗りつけてもおかしくない時代となっている。
セダンはその形状から静粛性においては有利で、独立したトランクスペースがクラッシャブルゾーンとしても働くために万が一のときの安全性は高いという意見もあり、VIPを乗せるような上級モデルでは未だにセダンを用意しているメーカーも存在しているが、5ナンバーサイズのセダンにはそこまで需要がないというのが正直なところだ。
■SUVにミニバンの時代!! もうコンパクトセダンは投入されず!?
実際、街中でも直近まで製造販売がなされていたプレミオ/アリオンを見かけることはほとんどなく、現在併売されているカローラアクシオも同様。
セダン、ワゴン、ハッチバック、クロスオーバーSUVと複数のボディタイプを用意している現行カローラシリーズでも、最も見る機会が少ないのはセダンであることからも、残念ながら現在5ナンバーサイズやそれに近いコンパクトクラスのセダンにはあまり需要がないというのが現状と言える。
そうなると、トヨタのように体力のあるメーカーであれば、その僅かな需要に対してモデルをラインナップすることもできるが、他のメーカーでは売れ筋のモデルに注力することは致し方ないし、裏を返せばトヨタをもってしても、コンパクトセダンを量販するのは難しいという裏返しともなっているのだ。
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