アイデア倒れの珍装備とおじさんが復活してほしい昭和の[クルマ装備]

■スペアタイヤ警告灯:R30型6代目スカイライン5ドアHB

 R30スカイラインの5ドアHB車には日本初の省スペース型テンパータイヤがスペアタイヤ、その空気圧警告灯も初装着
R30スカイラインの5ドアHB車には日本初の省スペース型テンパータイヤがスペアタイヤ、その空気圧警告灯も初装着

 今ではパンク修理キットが主流になりつつあるが、昔はスペアタイヤ(ティンパータイヤ)が必ずといってもいいほど、トランクに取り付けられていた。

 そこまでするか! と唖然としたのが、このスペアタイヤ空気圧警告灯だ。1981年8月登場のR30スカイラインの5ドアハッチバック車には、日本初の省スペース型テンパータイヤがスペアタイヤに装着されたのだが、なんと空気圧警告灯も初装着したのだ。

■オープンベンチモード:初代オデッセイ

実際に座ると、かなりお尻が沈みこみ、足は持ち上がる感じで、身動きがとりづらかった印象がある
実際に座ると、かなりお尻が沈みこみ、足は持ち上がる感じで、身動きがとりづらかった印象がある

 初代オデッセイは、3列目のシートが床下格納だった。背もたれを前側に倒し、後ろ側に反転させると床下にスッポリと収まる。

 この機能を活用したのがオープンベンチモードだ。停車時にリアゲートを開き、3列目シートを後ろ側へ反転させると、背もたれに腰掛けて外を向いて座ることができたのだ。きっとメルセデスベンツS124ワゴンにあったサードシートを参考にしたのだろう。

 写真を見ると、釣りをする時に便利だと思うが、リアゲートが開いているので、釣り竿を操るのは難しかったのではないか。でもこのシートにカップルで座って……というのもいいかも。

■最後に復活してほしい昭和の装備

復活してほしい装備として三角窓を挙げた
復活してほしい装備として三角窓を挙げた

 50代以上のクルマ好きのみなさん、復活してほしい昭和の装備はありますか? 筆者は三角窓と、アンブレラポケット、そして細かいところではコインホルダーである。

 三角窓は今さら説明するまでもないことかもしれないが、フロントドアガラスの前方に備えられ、回転して開閉する小さな窓。開けて走ると涼しい風が車内に吹き込むという仕組みみ。昔はクーラーやエアコンなしでも三角窓さえあれば涼しいと言われていた。

 今はエコの時代だから三角窓を復活させてなるべくエアコンを使わない、というふうにならないだろうか?

アンブレラポケット (1986年3代目パルサー) 2代目パルサーから3代目まであったのだが、以後は使い勝手の悪さからか、なくなってしまった
アンブレラポケット (1986年3代目パルサー) 2代目パルサーから3代目まであったのだが、以後は使い勝手の悪さからか、なくなってしまった

 アンブレラポケット、これもぜひ復活してほしい。雨が降るといつも傘の置き場に困ってしまうからだ。3代目パルサー(1986年)はドア開口部のボディ側(ストライカー金具の上側)に穴が設けられ、専用の傘を収納できた。

傘ドアポケット (1981年6代目スカイライン)
傘ドアポケット (1981年6代目スカイライン)

 筆者の理想は6代目スカイライン(1981年)に採用された、傘入れ兼用のドアポケット。なんと傘から流れ出す滴が車外へ流れていくように設計者が工夫して開発していたのだというから驚き。2LのLグレー ド以上に標準装備されていた。ぜひ、この傘入れ兼用ドアポケットを復活させてほしい。

【画像ギャラリー】なんでこんなもの作ったの? 摩訶不思議なクルマ装備の写真をチェック!(11枚)画像ギャラリー

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