欧州ではBEVへの移行が停滞気味。そんな中で注目されているのがHEVだ。日本では各メーカーで独自のハイブリッドシステムが開発されている。ここでは、レクサス ES、ホンダ アコード、2台のサルーンを通してHEVを比較する。
※本稿は2024年5月のものです
文:国沢光宏/写真:レクサス、ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年6月26日号
※価格帯はハイブリッド車のものです
■登場は6年違うのに燃費に差はなし…… アッパーミドルサルーン対決
ハイブリッドの走りについていえば、ベースとなるエンジンで基本性能は決まってしまう。当然ながらパワーあるほうが勝ち。けれど熱効率の悪いエンジンだと燃費で負ける。
ES300hとアコードのエンジン出力は、178ps/147ps。本来ならES300hのほうが燃費は悪いハズ。なのに22.3km/Lと23.8km/Lで大差ないばかりか、実用燃費だと甲乙付けがたい。
しかもES300hって6年前のデビュー。逆に考えればホンダはトヨタの6年遅れということになる。だからこそ世界販売台数でトヨタのハイブリッドに圧倒的な差をつけられているのだった。ホンダの2モーターもシステム的には負けていない。このあたりで気合いを入れ、逆転を狙ったらどうだろう。
●レクサス ES
・走りの楽しさ:★★★★☆
・実燃費のよさ:★★★★☆(4.5)
・コストパフォーマンス:★★☆☆☆
●ホンダ アコード
・走りの楽しさ:★★★★☆
・実燃費のよさ:★★★★☆(4.5)
・コストパフォーマンス:★★★☆☆
コメント
コメントの使い方「登場は6年違うのに燃費に差は無し…」とアコードを下げるような書き方してるけど、2013年登場の9代目アコードの燃費は22.8km/L(9代目はWLTC表記が無かったので燃費が同じ10代目アコードの数値)。
こちらを基準にすると、ESは5年古い(今から11年前の)アコードに及んでいないということになる。
書き方で印象は大分変わりますね。
国産で最後に残るセダンはWRXだと思っていました。それは北米の基盤が厚いスバルが最後まで貫けると思っていたから。
米ですらセダン文化が終焉してる中で、もうセダンを残せるのはセダン文化の色濃い中国と繋がりが深いメーカー・車種だけ。
ですから実際に残るとしたらこのアコードや、中国主導で開発するマツダ6やCX-4の後継EZ-6たちという状況に変わりました。