クルマを買う時に出来る限り費用は抑えたい、そこで最近は10万もするカーナビを買うよりスマホやタブレットを代わりに使う人が増えてきている。でもスマホはいや……やっぱりカーナビは付けたい! という人もまだまだ多いと思う、そんな人に今こそオススメしたいのが中華製ディスプレイオーディオだ。
文:小鮒康一/写真:ホンダ、ベストカーWeb編集部
■およそ3年使ってみた感想は?
最近は純正でディスプレイオーディオが装着される車種も増えてきており、徐々にユーザーにもディスプレイオーディオの存在が浸透しつつある。
一見するとナビのようにも見えるディスプレイオーディオであるが、基本的にナビ機能は有しておらず(オプションでナビ機能を追加できるものもあるが)、その名の通りディスプレイを備えたオーディオというのが実情で、スマートフォンなどを接続して連携することでナビアプリなどを使用することができるというシロモノだ。
そんなディスプレイオーディオ、現在は大手のメーカーもアフター品としてラインナップし始めているが、圧倒的な低価格で販売されているのが、いわゆる「中華製ディスプレイオーディオ」なるものだ。
果たして実際のところ、この中華製ディスプレイオーディオの実力はいかほどのものなのだろうか?
■中華性ディスプレイの実力って?
そもそも中華ディスプレイオーディオとは、中国製のディスプレイオーディオのこと。中国製といってもしっかり日本語化がなされており(一部翻訳が怪しい部分はあるが)、メーカーによっては日本に代理店が存在しているため、アフターサービスも比較的充実している。
そんな中華ディスプレイオーディオの最大の利点は価格の安さであり、安いものでは3万円台前後から、9インチ以上の大画面のものでも4万円台から狙うことができ、大手国産メーカーのものの半額以下で購入することができるのだ。
ただ多くの中華ディスプレイオーディオは一般的なカー用品店では取り扱いがなく、ネットショッピングで購入することが基本となるため、DIYか持ち込みOKのショップで装着することになるのだが、それを差し引いても低価格であることは魅力的。
さらに中華ディスプレイオーディオの多くはOSにAndroidを使用しているため、皆さんがお使いのAndroidスマホやタブレットと同じく、アプリをインストールすることもできる。
さまざまなナビアプリなども使用することができるほか、YouTubeやTVerといった動画配信サービスも視聴できるので、同乗者も退屈せずに移動ができるのだ(要通信環境)。
■最近増えてるタブレットカーナビはどうなん?
じゃあAndroidタブレットをクルマに固定でもいいのでは? という意見もあるかもしれないが、中華製とはいえしっかり車載されることを考慮して作られている。
例えば、専用のGPSアンテナやライト連動のバックライト減光、イコライザー機能、そしてApple CarPlayとAndroid Autoにも対応していることがほとんどなのである。
多くの人が気になるであろう耐久性についても、筆者は2011年に初めて中華製ディスプレイオーディオを購入し、今年の頭まで、激安中古車を買い替えるたびに移植して使用していたが、不具合らしい不具合はなし。
現在、そのものは車両につけたまま手放してしまったので、2台目の中華ディスプレイオーディオを使用しているが、こちらも現在のところトラブルは発生していない。
ただ同じ機種を使用していた知人は、ブラックアウトしたまま復帰しないというトラブルが発生しているが、正規ルートで購入すれば保証が付帯されるため、交換対応で事なきを得ている。
とはいえ保証を受けるためのやり取りや、脱着などの手間が発生することは避けられないため、万人にオススメできるものではないが、ある程度理解や知識があり、新しいガジェットなどに興味のある人にとっては、カスタマイズの幅も広い中華製ディスプレイオーディオは面白いものとなるだろう。
一方、正直一見同じように見えても内部のスペックの差が大きく、商品のアタリハズレの幅も広いというデメリットもあるため、その辺りに詳しくない人や完璧を求める人にはオススメできないということになる。
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