ATの[BRZ]完成度がヤバすぎる!!　独自の”なまし”が最高の理由!?　意外すぎるGR86との差は？

　トヨタ＆スバルが共同開発したFRスポーツ、GR86／BRZ。スポーツカーを作るという意気込みのもと生まれただけに、もちろんMTが設定されている。ではスポーツカーのATは選ぶに値しないのか？　両車のATをMTと比較してみよう!!

※本稿は2024年6月のものです
文：岡本幸一郎／写真：トヨタ、スバル、ベストカー編集部
初出：『ベストカー』2024年7月10日号

■AT版GR86／BRZの楽しさを探せ！

　FA24は約2000rpmで最大トルクを発生し、そのまま7000rpmまでほぼ維持する特性で吹け上がりも伸びやか。そのよさを味わえるようATも頑張っている。

　GR86とBRZではエンジン特性や足まわりに加えて、MTは共通だがATの制御を差別化。GR86はより刺激的な走りを強調した味付けとされている。

　スムーズさを優先して「なまし」を効かせたBRZに対し、GR86は多少ショックが出ようとダイレクト感を重視したことがうかがえる。アクセル操作で曲がり具合が変わりやすいようにされていて、積極的にコントロールしていけるのはGR86ならでは。その感覚をMTほどではないにせよATでも味わえる。

　完成度としてはBRZのほうが高くまとまりはいいが、運転して面白いのはGR86だと個人的には思う。