■スカクーが欲しい
(クルマを買い替えたい読者の方からの、初代スカイラインクーペはどうでしょうか、という声に応えて)
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初代のスカイラインクーペいいでしょう。発売当時、日本車離れしたプロポーションに驚いたものです。V35には4ドアサルーンもありますが、クーペのほうが今でもやはり新鮮です。
日本車は中古車の程度がよく、安心感もありますが、必ず実車を見て試乗できるならば乗ってみてください。
マイレージは大切ですが年式は気にしないでいいでしょう。年式よりもコンディション重視です。クーペはトルクのあるVQの3.5Lエンジンを搭載し、6MTもあるので、走りを楽しむならばおすすめのモデルといえます。
いいクルマに巡り会えるようお祈りします。
■自動ブレーキの普及について
(普及が進む自動ブレーキシステムの話題に絡めた、「安全という分野では、どうも日本のメーカーは法律の規制にあわせることはできても、自分からその道のリーダーになろうとしないのはなぜでしょうか?」という読者の方からの質問に応えて)
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おっしゃるとおり、自動ブレーキ、衝突軽減ブレーキシステムの進化はここ1、2年で飛躍的に向上しました。このページの担当とも話しましたが、燃費と自動ブレーキの2つが、ユーザーの一番の関心事だと思います。
自動ブレーキはひところは数十万円もしましたが、今ではムーヴのように5万円というクルマも出てきました。このくらいならば、ナビゲーションやオーディオと同じ感覚でつけられ、普及がうんと進むと思います。ムーヴが軽自動車で最も売れている大きな要因がこの自動ブレーキシステムのおかげというのもうなずけます。
タコライスさんは日本のメーカーが消極的とおっしゃいますが、安く提供することもまたメーカーの大事な使命だと思います。
■リアスタイルが重要
(「徳大寺さんはバックシャン=リアスタイルを大事にされるほうでしょうか? もしお気に入りのバックシャンモデルがあれば、教えてください」という読者の方からの声に応えて)
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リアスタイルは大切です。我々がクルマに乗っている時に見るのはフロントよりもリアスタイルではありませんか?
日本車はリアスタイルの個性がもっと欲しいですね。リアスタイルのいいクルマは全体のデザインもよくまとまっていると思います。
日本車ではトヨタ車のリアスタイルは凡作もありますが、よくデザインされているものもある気がします。マツダも個性的です。ホンダもリアデザインに整合性が感じられます。
過去のクルマでいうならば、初代アコードなどは相当によかったと思います。リアスタイルのいいクルマは何より飽きがこないものです。
■カタログはどこを見る
(姪っ子のマイカー購入の相談に乗っているという読者の方からの、「カタログを見る際に最も注意しなければならないポイントはどこにあるのでしょうか?」という質問に応えて)
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最も重要なのは車両重量でしょう。こいつが重いとガスを食いますし、走りの性能もよくありません。同じカテゴリーのクルマならば、軽いクルマを見つけてください。
次にトランスミッションです。オートマチックになると思いますが、CVTなのかATなのか、何速なのかを見てください。
そうして見当がついたら、試乗してください。ポイントの一番はブレーキです。こいつはカタログを見るだけではわかりませんから、乗ってフィーリングを試してください。この時にエンジンやトランスミッションも確認できるでしょう。
若いお嬢さんが乗るならば、とっさの時にきちんとブレーキが踏めるか? 軽自動車であってもこのことがもっとも重要だと考えます。
それ以外はカラーやインテリアなどお好きに選びなさいと伝えてください。またお便り下さい。楽しみに待っています。
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