エコ時代の今では信じられない! 大喰らい…でも乗ってみたかった!! 最驚カー5選

■海外車の燃費はいかに?

エコ時代の今では信じられない! 大喰らい…でも乗ってみたかった!! 最驚カー5選
ジープ チェロキーXJ(写真は1993年モデル)。ラダーフレームを持たず、街乗りも考慮されたSUVモデルだったが、燃費は6km/Lとかなり厳しいものだった

 続いて紹介するのは燃費の悪いクルマ海外編だ。

 現代でこそ海外でも燃費性能は注目の的になっているが、かつての“アメ車”は大飯喰らいの代名詞であり、欧州にも燃費の悪いクルマは存在していた。

 ここではそのなかから2台をピックアップしてみた。

●ジープ チェロキー(XJ)

 1984年にデビューしたアメリカン・モーターズのジープ チェロキーは、フルサイズのSJ型チェロキーよりはコンパクトで、モノコックタイプのボディを持つ新世代のSUVだった。

 このチェロキーXJは人気モデルとなり、細かい改良が加えられながら2001年まで生産が続けられた。

 日本での評価も高かったが、燃費に関しては優等生とはいえず、平均的な燃費は6km/L程度だったという。

 いわゆるアメ車のなかでは突出した燃費の悪さではないものの、オーナーは燃料への出費を覚悟する必要はあった。

●ランボルギーニ ムルシエラゴ

 最後に紹介するのはイタリアン・スーパースポーツカーのランボルギーニ ムルシエラゴだ。

 走行性能を優先したスポーツカーの燃費は悪くなりがちだが、そのなかでもムルシエラゴは横綱クラスといわれていた。

 2001~2010年に製造販売されていたムルシエラゴシリーズで、後期に登場したLP640(2006年)は、V型12気筒エンジンがそれまでの6.2リッターから6.5リッターに排気量アップされ、最高出力も580→640psに引き上げられた。

 さすがにこのスペックでは燃費にしわ寄せがきて、アメリカ環境保護局とエネルギー省が2010年に発表する燃費ワーストランキングにおいてムルシエラゴのMT仕様が市街地燃費3.4km/L、高速燃費5.53km/Lでワースト1位に選出された。

 今回紹介したクルマのほとんどが、燃費は悪いながらも他の部分では多くの魅力を持っている。

 だからこそ、高燃費を許容できる人々がそのクルマを求め、高い支持を得ていた。

 今後はますますクルマの燃費が重視される時代になり、バッテリーEVのように走るために化石燃料を使用しないモデルも増えてくる。

 そう遠くない将来、燃費は悪くとも魅力に満ちたクルマたちは、思い出のなかでのみ輝く存在となっていくのかもしれない。

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