■パワートレーンの違いは?
CX-80に搭載されるパワートレーンは、XDが3.3Lディーゼル、XDハイブリッドが3.3Lディーゼル+Mハイブリッドブースト(48Vマイルドハイブリッド)、PHEVがe-SKYACTIV PHEVという3種類。
アルファード&ヴェルファイアに搭載されるエンジンは、アルファードZのみ2.5LのNAガソリンエンジン(182ps/24.0kgm)でハイブリッドは2.5LのNAガソリンエンジン(190ps/24.1kgm)+モーター(182ps/27.5kgm)。ヴェルファイアのみ搭載される2.4Lターボエンジンは279ps/43.8kgm。
まだCX-80のスペックは公表されていないが、CX-60とほぼ同じことが予想される。動力性能については、CX-80は当然だがSUVのため、ドライバビリティという点においてはアルヴェルよりも優位。
ただ、ガソリンターボのヴェルファイアZプレミアにはフロントドアにスタビライザー、フロントサスペンションメンバー部分とフロアにブレースが装着されているため、ハンドリングはラージミニバンとは思えないほどしっかりとしている。
■2列目、3列目シートの広さは?
インテリアを比較してみたい。CX-80はCX-60で絶賛された高い質感のインテリアとほぼ同じ。特に上位グレードに組み合わされるルーセントクロスの内張や木目調加飾は上質で豪華。
アルファードも加飾パネルやソフトパッド、プレミアムナッパレザー(エグゼクティブラウンジ)など高級ミニバンとしての豪華さ、上質さは問題なし。
CX-80は、匠、クラフトマンシップにこだわり、メープルウッドの加飾パネルやナッパレザーなど、ジャパニーズプレミアムを表現するなど、上質さという点においてはアルヴェルより上かもしれない。
CX-80の2列目シートは、CX-8に比べると103mmもショルダールームが拡大し、つま先も前席下に大きく入るようになった。ヘッドルームも8mm拡大したから、大柄な人でもゆったりくつろげる。
CX-80の3列目シートは、身長170㎝相当の乗員が座れる空間を確保しており、天井高を上げ、着座位置をCX-8比で25mm下げたため、ヘッドルームはトータルで30mm広い。またサイドの窓の面積が拡大し、前方視界も拡大し、3列目へのアクセス性を改善してスムーズな乗降性を実現するために、ドア開口部の高さや乗降ステップといった空間設計だけでなく、乗車用グリップやワンタッチウォークイン機能など細部まで気を配っている。
とはいえ、CX-80に身長175㎝の人が3列目シートに座ってみると、頭上空間はこぶし1つ、膝前空間はこぶし1つ入る程度で2列目シート下に足(靴)を入れることができる。
CX-80は2-2-3の7人乗りが、コンソール付きのキャプテンシート、コンソールなしでウォークスルーできるキャプテンシートのほか、2-3-3の2列目がベンチシートとなる8人乗りの3種類。アルファード&ヴェルファイアは2-2-3の7人乗り(レクサスLMは4人乗り、6人乗り)。
いっぽう、アルファードの2列目シートの広さは申し分ない。3列目の広さは、2列目シートに身長175cmの人が座ると膝前空間、頭上空間ともに余裕の広さ。
そこで膝前がこぶし3つ分になるようにシート位置を調整し、3列シートに座ると膝先にこぶし3つ半の余裕があり、足元空間、頭上空間ともに、グランエースを除くと国産ミニバンのなかで最も広い。
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