【違法!? 下取りアップ!? 何のため?】法定12カ月点検をしないとどうなるか

■12カ月点検を受けると査定額もアップする

 しかし、「12カ月点検」を怠ったことによって生じた整備不良が原因の「故障」や「事故」を起こしてしまった場合、あくまで自己責任! 場合によっては事故時の保険金の金額にも影響してくる。

 新車のメーカー保証も「12カ月点検」を行っていることを前提として設定されているため、メーカー保証が受けられなく恐れもあるのだ。

 さらに、点検結果が「点検整備記録簿」に記載されているか否で、下取りや中古で売却する際の査定評価にも影響してくる。

 例えば、日本自動車査定協会における査定基準では「査定日からさかのぼって乗用車、軽自動車は1年以内、トラック、商用車は6ヵ月以内に法定点検整備を受けたことが定期点検整備記録簿により確認できたものは加点することができる」とされている。

 同じ年式、同じ走行距離なら、きちんと定期点検を受けてきたクルマのほうが過去の履歴が把握でき、安心感が高いからだ。

 とにかく、コントロールを失ってしまったクルマは走る凶器。そんな危険な事態を事前に回避するために、そして自身の安全のためにも「12カ月点検」もキッチリ実施したい。


 ディーラーで12カ月点検を受けると、1万3000~2万円かかる。最近は、ディーラーでメンテナンスパックという車検までの定期点検が含まれた、お得なメニューも用意されていて、車検から車検までのメンテナンスコストが、トータル3万円近くお得になる場合もある。

 自分で定期メンテナンスをできる人はいいが、普段の空気圧チェックもしない…という人は、ディーラーでパックに加入しておくと、何かと安心できる。

 また、メンテナンスパックに加入していると、車検代も少しお得になる場合もあるので、短期的な出費をケチるのではなく、長期的なメリットを考えて、申し込んでおくのがお薦めだ。

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